ミラーリングされたデータベースを、既存のサーバの可用性を低減することなく実行中のミラーリングシステムに追加します。
前提条件
-su データベースサーバオプションを使用してプライマリサーバとミラーサーバを起動し、ユーティリティデータベースにパスワードを設定しておく必要があります。ユーティリティデータベースのパスワードが必要です。
このタスクでは、データベースのコピーのバックアップを作成します。選択するバックアップ方法に応じて、その方法に対して適切な権限を参照してください。
MANAGE MIRROR SERVER 権限も必要です。
監視サーバおよび既存のミラーリングシステムのパートナの 1 つが実行されている必要があります。
追加するデータベースにはトランザクションログが必要です。
内容と備考
ミラーリングシステムを実行し、既存のパートナと監視サーバを使用して別のデータベースをミラーリングできます。
次を実行し、監視サーバが起動していることを確認します。
DBN パラメータによる -xa データベースサーバオプション。DBN=* を指定し、監視サーバがミラーリングされたデータベースの接続を受け入れるようにします。指定しない場合、動的に起動する必要のあるすべてのデータベースを指定し、このサーバを監視サーバとして使用する必要があります。
-su データベースサーバオプション。監視サーバのユーティリティデータベースに接続できる必要があります。
例:
dbsrv16 -n mirror_arbiter -su sql -x "TCPIP(PORT=6870;DOBROAD=no)" -xf "c:\arbiter\arbiter.state" -xa "AUTH=abc;DBN=*" -o c:\arbiter\arbiter.conslog |
トランザクションログとともに、ミラーリングしたいデータベースを既存のパートナコンピュータの 1 つにコピーします。
既存のパートナサーバのユーティリティデータベースに接続します。次に例を示します。
dbisql -c "UID=dba;PWD=sql;DBN=utility_db;SERVER=mirror_server1" |
START DATABASE 文を MIRROR ON および AUTOSTOP OFF 句とともに使用し、追加するデータベースを起動します。次に例を示します。
START DATABASE 'c:\\server1\\second.db' AUTOSTOP OFF MIRROR ON; |
データベースが起動します。
データベースに接続します。次に例を示します。
dbisql -c UID=DBA;PWD=sql;SERVER=mirror_server1;DBN=second |
SET MIRROR OPTION を使用して、ミラーサーバ定義 (PRIMARY、MIRROR、ARBITER および両方の PARTNERS) および認証文字列を作成します。
新しいミラーリングシステムの認証文字列は、監視サーバの -xa オプションで指定した認証文字列と一致している必要があります。ホスト名とポートは、既存のパートナおよび監視サーバのホスト名とポートに一致している必要があります。PARTNER ミラーサーバ名は、パートナサーバの -n サーバオプションに一致している必要があります。PRIMARY および MIRROR サーバ名は、現在システムが使用しているサーバ名と重複してはいけません。
例:
CREATE MIRROR SERVER second_primary AS PRIMARY connection_string='SERVER=second_primary;HOST=localhost:6871,localhost:6872'; CREATE MIRROR SERVER second_mirror AS MIRROR connection_string='SERVER=second_mirror;HOST=localhost:6871,localhost:6872'; CREATE MIRROR SERVER mirror_server1 AS PARTNER connection_string='SERVER=mirror_server1;host=localhost:6871' state_file='c:\\server1\\server1.state'; CREATE MIRROR SERVER mirror_server2 AS PARTNER connection_string='SERVER=mirror_server2;host=localhost:6872' state_file='c:\\server2\\server2.state'; CREATE MIRROR SERVER arbiter_server AS ARBITER connection_string='SERVER=mirror_arbiter;HOST=localhost:6870'; SET MIRROR OPTION authentication_string='abc'; |
データベースのバックアップを作成し、そのバックアップを 2 番目のパートナサーバにコピーします。たとえば、次のように dbbackup ユーティリティを使用します。
dbbackup -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=mirror_server1;DBN=second" "c:\server2" |
2 番目のパートナサーバのユーティリティデータベースに接続します。次に例を示します。
dbisql -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=mirror_server2;DBN=utility_db" |
START DATABASE 文を AUTOSTOP OFF MIRROR ON 句とともに使用して、2 番目のパートナサーバでデータベースを起動します。
START DATABASE 'c:\\server2\\second.db' AUTOSTOP OFF MIRROR ON; |
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2013, SAP AG or an SAP affiliate company. - SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 |