データベースミラーリングシステムでは、データベースサーバ間の接続が切断されると、次の注意事項が当てはまります。
切断されたネットワーク接続を通知するためにサーバに必要な時間は、次の状況によって異なります。
接続がどのように切断されるのか。ネットワークケーブルがコンピュータに差し込まれていない場合、オペレーティングシステムの中にはこの問題を即座に検出して、接続を切断させるものもあります。ネットワークスイッチの障害によって問題が引き起こされた場合は、問題がサーバによって即座に検出される可能性はそれよりも少なくなります。
ミラー接続文字列で指定された活性タイムアウト設定。
プライマリサーバがミラーリングされたデータベースの所有権を維持するには、少なくとも他のサーバ (ミラーまたは監視サーバ) の 1 つに接続される必要があります。他のサーバのどちらに対する接続も失われた場合、データベースは再起動され、プライマリサーバは、それらの接続の 1 つに少なくとも再確立できて、そのステータスを検証できるまで待ちます。
接続の切断を引き起こした問題が修正されたときに、サーバ間の接続は自動的に再確立されます。
サーバは、切断した接続を検出するまで、これまで割り当てられていたロールを維持します。この動作は、結果として、これまでミラーサーバであったサーバがプライマリサーバへの切断された接続を検出した後で、プライマリサーバがミラーサーバへの接続が切断されたことを検出した場合、短い期間だけ 2 つのサーバがプライマリサーバとして動作しようとすることになります。元のプライマリサーバで行われた最初の更新は、サーバが他のサーバにその変更を送信しようとした時点でブロックされます。これによって、この状況が発生したためにトランザクションが失われる可能性が限定されます。
元のプライマリは、元のミラーサーバからの切断された接続を検出し、監視サーバのステータスをチェックしたときに、フェイルオーバが発生していることを確認し、データベースを再起動します。
ミラーとして動作しているサーバがデータベースを再起動する必要がある場合、そのサーバ上のデータベースへのアクセスは、プライマリサーバへの接続が再確立されるまで許可されません。
ネットワークの障害は、ネットワークのトポロジによってはクライアント接続とミラーサーバ接続の両方に影響する可能性があります。
以下のシナリオは、ミラーリングシステムで接続が切断された場合に何が起こるかを理解するのに役立ちます。ここで使用するデータベースミラーリングは、同期モードで実行されるサーバ 1、サーバ 2、監視サーバで構成されています。
いつでも MirrorState、PartnerState、および ArbiterState データベースプロパティを使用してミラーリングシステムのデータベースサーバのステータスを判断できます。
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