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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » SQL Anywhere サーバ データベース管理 » 高可用性と読み込み専用のスケールアウトシステム » データベースミラーリング » データベースミラーリングでのアプリケーション開発の考慮事項

 

データベースミラーリングシステムの要件と制限

データベースミラーリングにハードウェアやソフトウェアに関する特別な要件はありません。また、各データベースサーバは、地理的に離れたロケーションで実行されていてかまいません。データベースミラーリングシステムを構成するデータベースサーバでは、ミラーリングされたデータベースもされていないデータベースも実行できます。また、監視サーバは、複数のデータベースミラーリングシステムの監視サーバになることができます。

データベースミラーリングの使用時には、次の要件と制限が適用されます。

  • ネットワークデータベースサーバが必要   ミラーリングにはデータベースサーバ間のネットワーク通信が必要なので、ネットワークデータベースサーバ (dbsrv16) を使用する必要があります。パーソナルサーバは使用できません。

    データベースミラーリングシステム内のすべてのデータベースサーバで、同じマイナリリースを使用する必要がありますが、異なるサポートパッケージを実行できます。

  • TCP/IP が必要   ミラーリングサーバ間で許可されるのは TCP/IP 接続だけです。

  • トランザクションログの制限   トランケーションがトランザクションの損失につながることがあるため、データベースミラーリングを使用しているときは、プライマリでトランザクションログをトランケートできません。必要であれば何度でもトランザクションログの名前を変更できます。ミラーリングシステムでのイベントを使用したトランザクションログの管理の詳細については、データベースミラーリングシステムでのトランザクションログの管理を参照してください。

  • Web サーバ   SQL Anywhere を Web サーバとしてミラーリングシステムで使用する場合、Web 要求の URL を指定しても、要求が現在のプリマリサーバに送信されることは保証されません。いずれかのサーバコンピュータが URL で指定されている場合、そのサーバが停止すると、要求はタイムアウトします。

  • 定期的なバックアップが引き続き必要です   データベースミラーリングは、バックアップとリカバリのプランの代用ではありません。データベースのバックアップとリカバリの方式を実装します。 データベースミラーリングシステムでのバックアップバックアップとデータリカバリを参照してください。

  • DLL の制限   オブジェクトがコピーノードまたはミラーサーバで使用可能になっている間は、プライマリデータベースで実行する DDL 文を最小数に留めます。システムオブジェクトを削除または変更すると、接続でそのオブジェクトを使用している場合、ミラーまたはコピーノードへのユーザ接続が削除されることがあります。

  • フェイルオーバとスケジュールされたイベント   スケジュールされたイベントのあるデータベースでフェイルオーバが発生した場合、フェイルオーバはイベントの開始前に完了する必要があります。完了しない場合、イベントは次のスケジュール時刻まで実行されません。ミラーサーバがプライマリサーバのロールに切り替わろうとし、切り替えがまだ完了していない場合、スケジュールされたイベントは実行されず、次のスケジュール時刻に実行されます。イベントの実行中にプライマリサーバがミラーサーバと監視サーバへの接続を失った場合、イベント接続と他のすべての接続は切断されます。ミラーサーバがプライマリサーバのロールを引き受けた後で実行されるようにイベントがスケジュールされている場合、イベントは新しいプライマリサーバで実行されます。

 参照