NodeType (NODE) 接続パラメータ

接続パラメータで最終的に接続されるサーバの役割を制御します。高可用性設定、読み込み専用スケールアウト設定、クラウド設定で使用します。設定によっては、接続が他のサーバにリダイレクトされ、負荷分散機能も提供されます。

注意

読み込み専用のスケールアウトとデータベースミラーリングには、それぞれ別のライセンスが必要です。別途ライセンスが必要なコンポーネントを参照してください。

構文

{ NodeType | NODE }={ DIRECT | PRIMARY | MIRROR | COPY | READONLY}

指定可能な値

DIRECT これは、クラウドデータベースでないサーバに接続する場合のデフォルト設定です。
NodeType 接続パラメータが DIRECT に設定されている場合、データベースサーバは、負荷分散またはリダイレクションを行わずに接続を受け入れます。
PRIMARY これは、クラウドサーバに接続する場合のデフォルト設定です。
プライマリサーバに接続したときに、NodeType 接続パラメータが PRIMARY に設定されている場合、接続は受け入れられます。プライマリーでないサーバ (ミラーサーバ、コピーノード、その他のクラウドデータベース) に接続した場合、データベースサーバは接続をプライマリサーバにリダイレクトします。

この NodeType を使用してクラウドサーバに接続するときは、ServerName 接続パラメータを指定しません。
COPY NodeType 接続パラメータを COPY に設定した場合、データベースサーバは負荷分散を実行してコピーノードを選択します。クラウドでは、コピーノードが無作為に選択されます。クラウドでない読み込み専用スケールアウトシステムでは、データベースサーバはその分岐内のコピーノード (ルートノードでない場合はサーバ自体も) を検査し、負荷が最も軽いコピーノードを選択します。データベースサーバがサーバ自体を選択しない場合、選択したデータベースサーバにクライアントをリダイレクトします。
この NodeType を使用してクラウドサーバに接続するときは、ServerName 接続パラメータを指定しません。
MIRROR ミラーサーバに接続したときに、NodeType 接続パラメータが MIRROR に設定されている場合、接続は受け入れられます。ミラーでないサーバに接続した場合、データベースサーバは接続をミラーサーバにリダイレクトします。
この NodeType を使用してクラウドサーバに接続するときは、ServerName 接続パラメータを指定しません。
READONLY NodeType 接続パラメータを READONLY に設定した場合、コピーノードまたはミラーの読み込み専用サーバに接続されます。コピーノードがない場合は、これは MIRROR 設定と同様になります。コピーノードがある場合は、これは COPY 設定と同様になります。
この NodeType を使用してクラウドサーバに接続するときは、ServerName 接続パラメータを指定しません。

この接続パラメータは、クライアントアプリケーションが接続するサーバの役割と、読み込み専用スケールアウトに関係するデータベースサーバ間の負荷分散を、クライアントアプリケーションで制御するために使用します。クライアントはこの接続パラメータを指定して、接続するデータベースサーバのタイプを指示します。クライアントが最初に接続されたデータベースサーバでは、どのデータベースサーバが接続を処理するかが判断され、必要に応じて、データベースサーバのアドレスを返すことによって、適切なデータベースサーバに接続がリダイレクトされます。クライアントは元のデータベースサーバから自動的に切断され、適切なデータベースサーバに自動的に接続されます。

クラウドでないデータベースサーバで NodeType を使用する COPY を指定すると、クライアントが最初に接続されたデータベースサーバが含まれる分岐で負荷分散が発生します。分岐は、そのデータベースサーバとその子で構成されます。この機能は、地理的に離れているサーバ間で負荷分散を実行する場合に便利です。
クライアント接続が異なるデータベースサーバにリダイレクトされると、ServerName (Server) 接続パラメータで指定された値と Name データベースサーバプロパティの値は一致しません。Name サーバプロパティを参照してください。

NodeType が指定されていると、通常、アプリケーションはルートノードに接続され、負荷が最も低いコピーノードがデータベースサーバによって決まります。その時点で、そのコピーノードに接続がリダイレクトされます。このような接続と切断をアプリケーションで短時間に何度も行うと、接続がプールされ、どのコピーサーバを使用するかがルートノードに問われなくなります。接続プールを使用すると、ルートノードでの負荷は削減されますが、予期する結果にならない可能性があります。接続のたびに接続先となるコピーノードをルートサーバで確実に判断するため、接続のプールを禁止するようアプリケーションで指定することができます。

このパラメータを使用して Kerberos 認証または統合化ログインを使用する接続をリダイレクトしている場合、スケールアウトツリーのすべてのデータベースサーバを次のように設定する必要があります。
- 統合化ログイン スケールアウトツリーのすべてのデータベースサーバは、同一の Windows ユーザグループの一部であるか、同一の Windows ユーザがアクセスすることを許可するように設定する必要があります。
- Kerberos 認証 スケールアウトツリーのすべてのデータベースサーバでは、Kerberos 認証を有効にしておく必要があります。スケールアウトツリーのすべてのサーバに対する Kerberos サーバプリンシパルは、同一の領域を持つ必要があります。

参照

例

プライマリサーバとミラーサーバは、Ontario 州 Waterloo にあります。日本で実行されているクライアントは、接続の遅延を削減するため、日本にあるコピーノードのグループを設定します。日本のコピーノードの分岐がルートノードの直接の子である場合は、日本のコピーノードの下に他の子を追加できます。クライアントは、ハブに接続し、NodeType=COPY を指定します。日本にあるローカルの読み込み専用接続は、ローカルデータベースサーバ間で負荷分散され、クライアントは他の場所にあるデータベースサーバに接続されなくなります。クライアントでデータベースに変更を加える必要がある場合は、接続文字列を変更して NodeType=PRIMARY を使用します。
クラウドデータベース設定で実行されており、kangaroo1 と kangaroo2 の 2 つのホストがクラウドサーバを実行している、joey という名前の読み書き専用データベースに接続するには、次の接続パラメータを使用します。
UID=rick;PWD=secret;DBN=joey;Host=kangaroo1,kangaroo2

クラウドデータベース設定で実行されており、kangaroo1 と kangaroo2 の 2 つのホストがクラウドサーバを実行している、joey という名前の読み込み専用データベースに接続するには、次の接続パラメータを使用します。

UID=rick;PWD=secret;DBN=joey;Host=kangaroo1,kangaroo2;NodeType=READONLY

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NodeType (NODE) 接続パラメータ

注意

構文

使用法

指定可能な値

デフォルト

備考

参照

例