Simple Network Management Protocol (SNMP) は、ネットワーク管理に使用されている標準的なプロトコルです。SNMP では、「マネージャ」と「エージェント」が通信できます。マネージャはエージェントに要求を送り、エージェントは、マネージャからのクエリに応答します。エージェントは、特定のイベントが発生した場合に「トラップ」と呼ばれる通知を使用してマネージャに通知することもできます。
SNMP エージェントは、管理対象オブジェクトに対する変数値の取得要求と設定要求を処理します。各変数には値が 1 つあります。この値は一般に文字列型または整数型ですが、他のデータ型の場合もあります。
変数は、1 つのグローバルな階層に保持されます。各変数には、その親の下でユニークとなる番号が割り当てられます。変数の完全名 (すべての親を含めた名前) は、「オブジェクト識別子」 (OID) と呼ばれます。Sybase 固有の OID は、いずれも 1.3.6.1.4.1.897 から始まります。
エージェントがサポートする OID のリストは、「Management Information Base」 (MIB) と呼ばれるファイルに保存されています。このリストには、OID の名前や型などの情報も含まれています。
MIB は、管理対象オブジェクトについてのネットワーク管理情報が格納されているデータベースです。MIB は、SQL Anywhere SNMP Extension Agent を使用してモニタリングする SQL Anywhere データベースとは別のものです。MIB オブジェクトの値は、SNMP を使用して変更または検索できます。MIB オブジェクトは 1 つの階層にまとめられており、この階層の最上位には、ネットワークについての最も一般的な情報が置かれています。SQL Anywhere SNMP Extension Agent は、以下の MIB をサポートします。
SQL Anywhere MIB SQL Anywhere SNMP Extension Agent 専用の MIB。SQL Anywhere MIB 内の OID は、いずれも 1.3.6.1.4.1.897.2 から始まります。SQL Anywhere MIB には、SQL Anywhere SNMP Extension Agent を使用して検索 (または検索と設定の両方) ができる統計、プロパティ、オプション値の OID が登録されています。
RDBMS MIB 特定のベンダーに依存しない、リレーショナルデータベースのための汎用 MIB。この MIB には、システム内のデータベースサーバとデータベースについての情報が格納されています。
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