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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » SQL Anywhere サーバ データベース管理 » データベースのモニタリング » SQL Anywhere SNMP Extension Agent » SQL Anywhere SNMP Extension Agent » トラップ

 

動的トラップ

「動的トラップ」は、特定のプロパティ、統計、またはオプションの値を含む単純な式の評価が true である場合に SQL Anywhere Extension Agent によって送信されるトラップです。動的トラップは、sasnmp.ini ファイル内に作成されます。sasnmp.ini ファイルエントリ内のトラップ情報のフォーマットは次のとおりです。

Traptrapnum=[1.3.6.1.4.1.897.2.]oid[.dbnum] op value
  • trapnum   動的トラップの番号です。開始値が 1 の連番になっている必要があります。

  • oid   プロパティ、統計、またはオプションの OID です。SQL Anywhere MIB 内または RDBMS MIB 内の OID がサポートされます。指定された OID が有効な SQL Anywhere OID または RDBMS OID ではない場合は、SQL Anywhere MIB プレフィクス 1.3.6.1.4.1.897.2. が先頭に追加されます。

    SQL Anywhere MIB 内の OID の詳細については、SQL Anywhere MIB リファレンスを参照してください。

    RDBMS MIB 内の OID の詳細については、RDBMS MIB リファレンスを参照してください。

    注意

    動的トラップでは、データベースサーバまたはデータベースのプロパティ、統計、またはオプションに対応する OID のみ使用できます。

  • dbnum   データベース番号です。このフィールドはオプションですが、指定する場合は sasnmp.ini ファイルの [DBn] セクションのデータベース番号と一致する番号を指定する必要があります。

    次のいずれかの値を指定します。

    • = または == (等しい)

    • !=<>、または >< (等しくない)

    • <= または =< (以下)

    • >= または => (以上)

    • < (より小さい)

    • > (より大きい)

  • op  

    注意

    値が文字列の場合、等しいか等しくないかの評価のみがサポートされます。

  •    式内で使用する値です。文字列値は、一重引用符または二重引用符で囲む必要があります。これらの引用符は値の一部として扱われません。開始引用符または終了引用符を文字列に含める必要がある場合は、それらを二重に指定する必要があります。文字列内に出現する一重引用符は二重引用符にしません。

    動的トラップを設定するとき、単位をキロバイト、メガバイト、ギガバイト、またはテラバイトで指定するには、それぞれ k、m、g、または t を使用します。たとえば、次のように指定することで、現在のキャッシュサイズが 200 MB を超えた場合にトラップがトリガするように、動的トラップを設定できます。

    Trap1=1.3.6.1.4.1.897.2.1.1.11.1 > 200M

    sasnmp.ini ファイル内には、任意の数の Trap フィールドを指定できます。トラップに使用される OID は 1.3.6.1.4.1.897.2.4.1 です。トラップとともに送信されるデータには次のものがあります。

    • トラップ番号 (SQL Anywhere SNMP Agent によって送信される動的トラップの番号は開始値が 1 の連番)

    • データベースインデックス

    • データベース名トラップインデックス (sasnmp.ini ファイル内の値)

    • 変数名

    • 変数値 (変数の現在値。閾値になるとはかぎらない。)

 動的トラップの動作
 トラップの例