レッスン 1：3 つのデータベースと 1 つの監視サーバで構成されるデータベースミラーリングシステムの作成

同じ監視サーバを使用する 3 つのミラーリングされたデータベースで構成されるデータベースミラーリングシステムを作成します。

前提条件

このレッスンでは、このチュートリアルの開始時に、権限のセクションで一覧されているロールと権限を持っていることを前提としています。チュートリアル：監視サーバを共有している複数データベースでデータベースミラーリングシステムを作成する

♦ タスク

次のディレクトリを作成します。
- c:\server1
- c:\server2
- c:\arbiter
newdemo.bat を使用して、SQL Anywhere 16 サンプルデータベース (demo.db) のコピーを作成します。次のコマンドを実行します。
newdemo.bat c:\server1\one.db
次のコマンドを実行します。
newdemo.bat c:\server1\two.db
c:\server1 ディレクトリから、次のコマンドを実行します。
newdemo.bat c:\server1\three.db

server1 という名前のデータベースサーバを起動します。

dbsrv16 -n server1 -x tcpip(PORT=6871) -su sql c:\server1\one.db -xp on c:\server1\two.db -xp on c:\server1\three.db -xp on

-su オプションを含めてユーティリティデータベースのパスワードを指定することをおすすめします。そうすることで、必要に応じてユーティリティデータベースに接続してデータベースサーバをシャットダウンできるようになります。ミラーリングシステムのデータベースサーバの停止を参照してください。

Interactive SQL からデータベース one に接続し、必要なミラーリングオブジェクトを定義します。

dbisql -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=server1;DBN=one"

server1 をデータベース one のパートナサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER server1
AS PARTNER
connection_string='SERVER=server1;host=localhost:6871'
state_file='c:\\server1\\server1state.txt';

データベースサーバ primary_one をデータベース one の論理プライマリサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER primary_one
AS PRIMARY
connection_string='SERVER=primary_one;host=localhost:6871,localhost:6872';

server2 をデータベース one のパートナサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER server2
AS PARTNER
connection_string='SERVER=server2;host=localhost:6872'
state_file='c:\\server2\\server2state.txt';

データベースサーバ mirror_one をデータベース one の論理ミラーサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER mirror_one
AS MIRROR
connection_string='SERVER=mirror_one;host=localhost:6871,localhost:6872';

監視サーバを定義します。

CREATE MIRROR SERVER arbiter
AS ARBITER
connection_string='SERVER=arbiter;HOST=localhost:6870';

データベースミラーリングシステムのミラーリングオプションを設定します。

SET MIRROR OPTION authentication_string='abc';

Interactive SQL との接続を切断します。

c:\server2 ディレクトリにデータベースのバックアップコピーを作成します。

dbbackup -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=server1;DBN=one" c:\server2

Interactive SQL からデータベース two に接続し、必要なミラーリングオブジェクトを定義します。

dbisql -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=server1;DBN=two"

server1 をデータベース two のパートナサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER server1
AS PARTNER
connection_string='SERVER=server1;host=localhost:6871'
state_file='c:\\server1\\server1state.txt';

データベースサーバ primary_two をデータベース two の論理プライマリサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER primary_two
AS PRIMARY
connection_string='SERVER=primary_two;host=localhost:6871,localhost:6872';

server2 をデータベース two のパートナサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER server2
AS PARTNER
connection_string='SERVER=server2;host=localhost:6872'
state_file='c:\\server2\\server2state.txt';

データベースサーバ mirror_two をデータベース two の論理ミラーサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER mirror_two
AS MIRROR
connection_string='SERVER=mirror_two;host=localhost:6871,localhost:6872';

監視サーバを定義します。

CREATE MIRROR SERVER arbiter
AS ARBITER
connection_string='SERVER=arbiter;HOST=localhost:6870';

データベースミラーリングシステムのミラーリングオプションを設定します。

SET MIRROR OPTION authentication_string='def';

Interactive SQL との接続を切断します。

c:\server2 ディレクトリにデータベースのバックアップコピーを作成します。

dbbackup -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=server1;DBN=two" c:\server2

Interactive SQL からデータベース three に接続し、必要なミラーリングオブジェクトを定義します。

dbisql -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=server1;DBN=three"

server1 をデータベース three のパートナサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER server1
AS PARTNER
connection_string='SERVER=server1;host=localhost:6871'
state_file='c:\\server1\\server1state.txt';

データベースサーバ primary_three をデータベース three の論理プライマリサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER primary_three
AS PRIMARY
connection_string='SERVER=primary_three;host=localhost:6871,localhost:6872';

server2 をデータベース three のパートナサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER server2
AS PARTNER
connection_string='SERVER=server2;host=localhost:6872'
state_file='c:\\server2\\server2state.txt';

データベースサーバ mirror_three をデータベース three の論理ミラーサーバとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER mirror_three
AS MIRROR
connection_string='SERVER=mirror_three;host=localhost:6871,localhost:6872';

監視サーバを定義します。

CREATE MIRROR SERVER arbiter
AS ARBITER
connection_string='SERVER=arbiter;HOST=localhost:6870';

データベースミラーリングシステムのミラーリングオプションを設定します。

SET MIRROR OPTION authentication_string='ghi';

Interactive SQL との接続を切断します。

c:\server2 ディレクトリにデータベースのバックアップコピーを作成します。

dbbackup -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=server1;DBN=three" c:\server2

server2 という名前のデータベースサーバを起動します。

dbsrv16 -n server2 -x tcpip(PORT=6872) -su sql c:\server2\one.db -xp on c:\server2\two.db -xp on c:\server2\three.db -xp on

監視サーバを起動します。

dbsrv16 -n arbiter -su sql -x tcpip(port=6870) -xf c:\arbiter\arbiterstate.txt -xa "AUTH=abc,def,ghi;DBN=one,two,three"

結果

server2 を起動した後、server1 のデータベースサーバメッセージウィンドウに、server1 がデータベース one、two、three のミラーリングシステムにおけるプライマリサーバであることが表示されます。また、メッセージウィンドウには、one、two、three のミラーデータベース (パートナ) が server1 に接続されていることも表示されます。

arbiter サーバのメッセージウィンドウには、server1 と server2 の両方が接続されていることが表示されます。

次の手順

レッスン 2：データベースミラーリングシステムの使用とテストに進みます。

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