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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » SQL Anywhere サーバ データベース管理 » SQL Anywhere データベース接続 » 通信プロトコル » TCP/IP プロトコル

 

通信の圧縮設定

1 つまたはすべての接続について圧縮機能を有効にして、パケット圧縮時の最小サイズを設定すると、SQL Anywhere のパフォーマンスを向上できる場合があります。そのため、圧縮スレッショルドを変更することが有益かどうかを判断するために、ネットワーク上でアプリケーションとのパフォーマンス分析を実行する必要があります。

圧縮機能を有効にすると、データパケットに格納される情報量が増大し、特定のデータセットの送信に必要なパケット数が減少します。パケット数を減らすと、データを高速で送信できます。

圧縮の有効化が特定の状況で有益であるかどうかを判断するには、通信の圧縮を運用環境で使用する前に、アプリケーションを使用しているネットワークでパフォーマンス分析を行います。

次の項目によって圧縮のパフォーマンスを調整できます。

  • 圧縮の有効化   次のような状況では、1 つ (またはすべて) の接続で圧縮を有効化すると、SQL Anywhere のパフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。

    • 一部の無線ネットワーク、モデム、シリアルリンク、WAN などの低速ネットワークで使用するとき。

    • 圧縮機能が組み込まれている低速ネットワークで SQL Anywhere 暗号化で使用するとき。これは、パケットが圧縮されてから暗号化されるためです。

    ただし、圧縮の有効化は、パフォーマンス低下の原因になる可能性もあります。次に例を示します。

    • 通信の圧縮には、より多くのメモリと CPU が使用される。このため、特に LAN やその他の高速ネットワークを使用する場合に、パフォーマンスが低下することがあります。

    • ほとんどのモデムと一部の低速ネットワークに、すでに圧縮機能が組み込まれている。この場合、SQL Anywhere で通信圧縮を行っても、データの暗号化を同時に実行しないかぎり、パフォーマンスはほとんど向上しません。

    圧縮を有効または無効にする方法については、Compress (COMP) 接続パラメータ-pc データベースサーバオプションを参照してください。

  • 圧縮のスレッショルドの変更  

    注意

    ほとんどのネットワークでは、圧縮のスレッショルドを変更する必要はありません。まれではありますが、SQL Anywhere のパフォーマンスは、圧縮のスレッショルドを調整することでも向上できる可能性があります。

    圧縮スレッショルドの変更が特定の状況で有益であるかどうかを判断するには、運用環境で調整を行う前に、アプリケーションを使用しているネットワークでパフォーマンス分析を行います。

    圧縮が有効な場合、パケットは、各々のサイズに応じて圧縮するかどうかを決定します。SQL Anywhere では、圧縮のスレッショルドよりも小さいパケットは、通信の圧縮が有効な場合でも圧縮されません。

    パケットの圧縮には CPU 時間が必要なので、小さなパケットを圧縮しようとすることで、実際にはパフォーマンスが低下することもあります。

    一般に、圧縮のスレッショルド値を小さくすると、非常に低速なネットワークではパフォーマンスが向上し、値を大きくすると CPU 使用率の減少によってパフォーマンスが向上する場合があります。ただし、圧縮のスレッショルド値を小さくするとクライアントとサーバの両方で CPU 使用率が増加するので、パフォーマンス分析を行って、圧縮のスレッショルドを変更することでパフォーマンスが向上するかどうかを判断してください。

  • SQL Anywhere 圧縮設定を調整する  

    • 通信の圧縮を有効にします。

      高度に圧縮可能なデータを大きなパケットサイズで大量にデータ転送することで、最高の圧縮率を得ることができます。

    • CompressionThreshold 設定を調整します。

      圧縮スレッショルドの値を小さくすると、非常に低速なネットワークではパフォーマンスが向上し、値を大きくすると CPU 使用率の減少によってパフォーマンスが向上する場合があります。

 参照