「ユーティリティデータベース」は、物理的な実体を持たない幻データベースです。ユーティリティデータベースにはデータベースファイルがないため、データを入れることができません。この機能では次のことができます。
先に既存の物理データベースに接続しなくても、CREATE DATABASE などのデータベースファイル管理文を実行できます。
ユーティリティデータベースを使用して、接続プロパティやサーバプロパティの値を取得できます。
データベースへの接続が不可能な場合に、実行中のデータベースサーバに接続できます。たとえば、ミラーリングシステムでは、ユーティリティデータベースに接続してミラーリングサーバを停止したり、データベースを強制的にプライマリサーバにしたりできます。
ユーティリティデータベースの名前は utility_db です。この名前を持つデータベースを作成または起動しようとすると、操作は失敗します。
ユーティリティデータベースには DBA という名前のユーザがいます。DBA ユーザのパスワードは -su データベースサーバオプションを使用して設定します。-su データベースサーバオプションを使用して、DBA ユーザのユーティリティデータベースパスワードを設定したり、ユーティリティデータベースへの接続を無効にしたりできます。-su オプションを指定しないでユーティリティデータベースを起動すると、パーソナルサーバの場合とネットワークサーバの場合では、ユーザ ID やパスワードの要件が変わります。
サーバへの接続時に utility_db をデータベース名として指定すると、データベースサーバ上のユーティリティデータベースを起動できます。
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