データベースサーバは、トランザクションログミラーを使用するデータベースの起動時に一連の検証を行い、自動リカバリ操作を実行してトランザクションログとそのミラーが壊れていないかを確認します。壊れている場合は、いくつかの問題を修正します。
起動時には、トランザクションログとミラーを比較して、2 つのファイルが同一であるかを調べます。同一であれば、データベースは通常どおりに起動します。データベースの開始は、このログとミラーの比較のために時間がかかります。
システム障害のためにデータベースが停止した場合、操作の一部がトランザクションログには書き込まれても、ミラーには書き込まれていない可能性があります。トランザクションログとミラーのどちらか短い方のファイルを最後までチェックして 2 つのファイルが同じであることをサーバが確認すると、長い方のファイルの残りの部分が短い方のファイルにコピーされます。これによって、ログとミラーは同一になります。このリカバリ作業の後に、サーバは正常に起動します。
トランザクションログとトランザクションログミラーの内容が異なる場合は、どちらかのファイルが破損しています。この場合、データベースは起動しないで、エラーメッセージが表示され、トランザクションログかミラーのどちらかが無効であることを知らせます。
トランザクションログの検証には、対象となるトランザクションログがオンラインかオフラインかに関係なく、ログ変換ユーティリティ (dbtran) を使用することもできます。ログ変換ユーティリティによるログファイルの読み込みが正常に実行される場合、そのログは有効です。
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