SQL Anywhere の Deployment ウィザードは、SQL Anywhere for Windows の配備に推奨されるツールです。Deployment ウィザードを使用すると、次のコンポーネントを一部またはすべて含むインストーラファイルを作成できます。
ODBC などのクライアントインタフェース
リモートデータアクセス、データベースツール、暗号化を含む SQL Anywhere サーバ
Ultra Light リレーショナルデータベース
Mobile Link サーバ、クライアント、暗号化
Interactive SQL や Sybase Central などの管理ツール
Deployment ウィザードを使用すると、Microsoft Windows インストーラパッケージファイルまたは Microsoft Windows インストーラマージモジュールファイルを作成できます。
Microsoft Windows インストーラパッケージファイル アプリケーションのインストールに必要な手順とデータが含まれているファイルです。インストーラパッケージファイルのファイル拡張子は .msi です。
Microsoft Windows インストーラマージモジュールファイル 共有コンポーネントのインストールに必要なすべてのファイル、リソース、レジストリエントリ、セットアップロジックが含まれている簡易型の Microsoft Windows インストーラパッケージファイルです。マージモジュールのファイル拡張子は .msm です。
マージモジュールには、インストーラパッケージファイルに含まれているいくつかの重要なデータベーステーブルがないため、単独ではインストールできません。マージモジュールにはその他の固有のテーブルも含まれています。マージモジュールによって配信される情報をアプリケーションとともにインストールするには、最初にモジュールをアプリケーションのインストーラパッケージ (.msi) ファイルにマージしてください。マージモジュールは、次の部分から構成されます。
マージモジュールによって配信されるインストールプロパティとセットアップロジックが含まれたマージモジュールデータベース
モジュールについて記述したマージモジュールのサマリ情報ストリーム
ストリームとしてマージモジュールの内部に格納された MergeModule.CAB キャビネットファイル。このキャビネットファイルには、マージモジュールによって配信されるコンポーネントに必要なすべてのファイルが含まれています。マージモジュールによって配信されるすべてのファイルは、マージモジュールの構造化されたストレージ内にストリームとして埋め込まれたキャビネットファイルの内部に格納されている必要があります。標準のマージモジュールでは、キャビネット名は常に MergeModule.CAB です。
Deployment ウィザードにより、SQL Anywhere に含まれるコンポーネントのサブセットを選択できます。各コンポーネントは他のコンポーネントに依存しているため、ウィザードによって選択されたファイルには他のカテゴリのファイルが含まれる場合があります。
それぞれの選択可能コンポーネントに含まれるファイルを特定したい場合は、MSI インストーライメージを作成し、すべてのコンポーネントを選択します。各コンポーネントに含まれるファイルを示すログファイルが作成されます。このテキストファイルは、テキストエディタで確認できます。これらは Feature: SERVER32_TOOLS や Feature: CLIENT64_TOOLS などの見出しで、Deployment ウィザードのコンポーネントと密接に対応しています。ファイルを調べることにより、各グループに何が含まれているかがわかります。
Deployment ウィザードを実行するには、[スタート] » [プログラム] » [SQL Anywhere 16] » [管理ツール] » [Windows に展開] をクリックします。
配備パッケージの作成に使用した製品コードを必ず控えておいてください。後でパッケージをアンインストールする場合にこの製品コードを使用できます。
ファイルの再配布はライセンス契約に従います。SQL Anywhere ファイルを再配布するためのライセンスがあることを確認してください。ライセンス契約を確認してから、処理を続行してください。
Deployment ウィザードの実行
配備パッケージインストールユーティリティ
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