SQL Anywhere C API のサポート

SQL Anywhere C アプリケーションプログラミングインタフェース (API) は、C/C++ 言語用のデータアクセス API です。C API 仕様は、実際に使用されているデータベースとは関係なく一貫したデータベースインタフェースを提供する一連の関数、変数、規則を定義します。SQL Anywhere C API を使用すると、C/C++ アプリケーションから SQL Anywhere データベースサーバに直接アクセスできるようになります。

SQL Anywhere C API により、PHP、Perl、Python、Ruby など、複数のインタプリター型プログラミング言語での C や C++ ラッパードライバの作成が簡単になります。SQL Anywhere C API は DBLIB パッケージの上層に位置し、Embedded SQL で実装されています。

DBLIB に代わるものではありませんが、この API は、C や C++ によるアプリケーションの作成を簡単にします。SQL Anywhere C API を使用するのに、Embedded SQL に関する高度な知識は必要ありません。

API 配布ファイル

この API は、Microsoft Windows システムではダイナミックリンクライブラリ (DLL) (dbcapi.dll) として、UNIX システムでは共有オブジェクト (libdbcapi.so) として作成されています。DLL は、DLL が構築される SQL Anywhere バージョンの DBLIB パッケージに静的にリンクされます。dbcapi.dll ファイルがロードされると、対応する dblibX.dll ファイルがオペレーティングシステムによってロードされます。dbcapi.dll を使用するアプリケーションは、このファイルに直接リンクするか、または動的にロードできます。

SQL Anywhere C API のデータ型やエントリポイントに関する説明は sacapi.h ヘッダファイルを参照してください。このファイルは、インストールされている SQL Anywhere の sdk\dbcapi ディレクトリにあります。

スレッドサポート

SQL Anywhere C API ライブラリはスレッド非対応であるため、相互排除が必要なタスクは実行しません。ライブラリをスレッドアプリケーションで使用する際には、1 つの接続につき 1 つの要求しか受けることができません。したがって、接続固有のリソースにアクセスする場合はアプリケーションが相互排除を実行します。接続固有のリソースには、接続ハンドル、準備文、結果セットオブジェクトが含まれます。

例

SQL Anywhere C API の使用例については、インストールされている SQL Anywhere の sdk\dbcapi\examples ディレクトリにある例を参照してください。

connecting.cpp これは、接続オブジェクトを作成し、SQL Anywhere に接続する方法を示した例です。
dbcapi_isql.cpp これは、ISQL 風のアプリケーションを記述する方法を示した例です。
fetching_a_result_set.cpp これは、結果セットからデータをフェッチする方法を示した例です。
fetching_multiple_from_sp.cpp これは、ストアドプロシージャから複数の結果セットをフェッチする方法を示した例です。
preparing_statements.cpp これは、文を準備および実行する方法を示した例です。
send_retrieve_full_blob.cpp これは、blob を 1 つのチャンクで挿入および取得する方法を示した例です。
send_retrieve_part_blob.cpp これは、blob を複数のチャンクで挿入し、複数のチャンクで取得する方法を示した例です。

インタフェースライブラリの動的ロード

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