Linux または Solaris で SQL Anywhere PHP 拡張を使用するには、共有オブジェクトを SQL Anywhere のインストールディレクトリからコピーして PHP インストールに追加します。オプションとして、拡張をロードするためのエントリを PHP 初期化ファイルに追加すると、各スクリプトで拡張を手動でロードする必要がなくなります。
前提条件
PHP 5.0 以降をインストールしている必要があります。
PHP インストールディレクトリにある php.ini ファイルを探して、テキストエディタで開きます。
extension_dir エントリのロケーションを指定する行を探します。
エントリが存在しない場合、extension_dir エントリを作成し、より強固なシステムセキュリティのために分離ディレクトリをポイントすることをおすすめします。
php-5.x.y_sqlanywhere 共有オブジェクトのいずれかを、SQL Anywhere インストール環境の lib32 または lib64 サブフォルダから php.ini ファイルの extension_dir 変数で指定されたディレクトリにコピーします。
選択する共有オブジェクトは、インストールされている PHP のバージョンとそのビットバージョン (32 ビットまたは 64 ビット) で決まります。
文字列 5.x.y は、インストールした PHP のバージョン番号を表します。
お使いの PHP のバージョンが SQL Anywhere で提供される共有オブジェクトよりも新しい場合は、SQL Anywhere で提供される最新の共有オブジェクトを使用してください。バージョン 5.2.x の SQL Anywhere PHP 拡張は、バージョン 5.3.x の PHP では動作しません。
使用する共有オブジェクトのバージョンについては、PHP 拡張を参照してください。
SQL Anywhere PHP ドライバを自動的にロードするために、次の行を php.ini ファイルの Dynamic Extensions セクションに追加します。この手順を実行しないと、スクリプトに要求されるたびに PHP ドライバを手動でロードする必要があります。
エントリは、コピーした共有オブジェクトを特定する必要があり、次のいずれかになります。
extension=php-5.x.y_sqlanywhere.so |
スレッド対応共有オブジェクトの場合は、次のとおりです。
extension=php-5.x.y_sqlanywhere_r.so |
5.x.y は、前の手順でコピーした PHP 共有オブジェクトのバージョン番号を表します。
php.ini を保存して閉じます。
PHP の実行環境が SQL Anywhere のために設定されているかを確認します。
使用しているシェルに応じて、Web サーバ環境の設定スクリプトを編集し、適切なコマンドを追加することで、SQL Anywhere のインストールディレクトリから SQL Anywhere の設定スクリプトのコマンドを実行します。
シェル | 使用するコマンド |
---|---|
sh、ksh、または bash | . /bin32/sa_config.sh |
csh または tcsh | source /bin32/sa_config.csh |
32 ビットバージョンの SQL Anywhere PHP 拡張では、bin32 ディレクトリがパスに含まれている必要があります。64 ビットバージョンの SQL Anywhere PHP 拡張では、bin64 ディレクトリがパスに含まれている必要があります。
この行を挿入する設定ファイルは、他の Web サーバや Linux ディストリビューションでは異なります。特定のディストリビューションにおける Apache サーバの例を次に示します。
RedHat/Fedora/CentOS /etc/sysconfig/httpd
Debian/Ubuntu /etc/apache2/envvars
Web サーバは、環境設定を編集した後に再起動する必要があります。
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