準備文の実行

準備文を実行すると、繰り返し使用する文のパフォーマンスが向上します。

前提条件

サンプルを正常に実行するために、次のシステム権限が必要になります。

Departments テーブルでの INSERT

♦ タスク

SQLPrepare を使って文を準備します。

たとえば、次のコードフラグメントは、INSERT 文の準備方法を示します。

rc = SQLPrepare( stmt,
    "INSERT INTO Departments( DepartmentID, DepartmentName, DepartmentHeadID ) "
    "VALUES (?, ?, ?)",
    SQL_NTS );

この例では次のようになっています。

rc 操作の成功または失敗をテストするリターンコードを受け取ります。
stmt 文にハンドルを割り付け、後で参照できるようにします。
? 疑問符は文のパラメータのためのプレースホルダです。プレースホルダは文の中に置いて、どこでホスト変数にアクセスするかを指定します。プレースホルダは、疑問符 (?) かホスト変数参照です (ホスト変数名の前にはコロンを付けます)。ホスト変数参照の場合も、実際の文テキスト内のホスト変数名は、対応するパラメータがそれにバインドされることを示すプレースホルダの役割しかありません。実際のパラメータ名に一致する必要はありません。

SQLBindParameter を使用して文のパラメータ値をバインドします。

たとえば、次の関数呼び出しは DepartmentID 変数の値をバインドします。

rc = SQLBindParameter( stmt,
                 1,
                 SQL_PARAM_INPUT,
                 SQL_C_SSHORT,
                 SQL_INTEGER,
                 0,
                 0,
                 &sDeptID,
                 0,
                 &cbDeptID );

この例では次のようになっています。

rc 操作の成功または失敗をテストするリターンコードが設定されます。
stmt はステートメントハンドルです。
1 は、この呼び出しで最初のプレースホルダの値が設定されることを示します。
SQL_PARAM_INPUT は、パラメータが入力文であることを示します。
SQL_C_SHORT は、アプリケーションで C データ型が使用されていることを示します。
SQL_INTEGER は、データベース内で SQL データ型が使用されていることを示します。
次の 2 つのパラメータは、カラム精度と 10 進数の小数点以下の桁数を示します。ともに、0 は整数を表します。
&sDeptID は、パラメータ値のバッファへのポインタです。
0 はバッファの長さを示すバイト数です。
&cbDeptID はパラメータ値の長さが設定されるバッファへのポインタです。

他の 2 つのパラメータをバインドし、sDeptId に値を割り当てます。
次の文を実行します。
rc = SQLExecute( stmt );
手順 2 ～ 4 は、複数回実行できます。
文を削除します。

文を削除すると、文自体に関連付けられているリソースが解放されます。文の削除には、SQLFreeHandle を使用します。

結果

ビルドして実行されると、アプリケーションは準備文を実行します。

次の手順

前述のコードフラグメントには、エラーチェックは含まれていません。エラーチェックを含む完全なサンプルについては、%SQLANYSAMP16%\SQLAnywhere\ODBCPrepare\odbcprepare.cpp を参照してください。

SQLPrepare の詳細については、 [external link] http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms710926.aspxにある Microsoft の『ODBC API Reference』の「SQLPrepare」を参照してください。

参照

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