この項では、SQL Anywhere HTTP Web サーバの起動方法、Web サービスの作成方法、Web ブラウザからのアクセス方法について説明します。HTTP を介した SOAP のサポートやアプリケーション開発など、SQL Anywhere Web サービスの機能については詳しく説明していません。このマニュアルでは説明しない数多くの SQL Anywhere Web サービスの機能を使用できます。
SQL Anywhere HTTP Web サーバおよび HTTP Web サービスを作成するには、次のタスクを実行します。
SQL Anywhere HTTP Web サーバを起動し、SQL Anywhere データベースをロードします。
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
dbsrv16 -xs http(port=8082) "%SQLANYSAMP16%\demo.db" |
ネットワーク上でアクセスできるデータベースサーバを起動するには、dbsrv16 コマンドを使用します。ローカルホストからのみアクセスできるパーソナルデータベースサーバを起動するには、dbeng16 コマンドを使用します。
-xs http(port=8082) オプションは、ポート 8082 で HTTP 要求を受信することをサーバに指示します。Web サーバがポート 8082 ですでに稼働中の場合は、異なるポート番号を使用します。
CREATE SERVICE 文を使用して、着信 Web ブラウザ要求に応答する Web サービスを作成します。
次のコマンドを実行することで Interactive SQL を使用して demo.db データベースに接続します。
dbisql -c "dbf=%SQLANYSAMP16%\demo.db;uid=DBA;pwd=sql" |
データベースに新しい Web サービスを作成します。
Interactive SQL で次の SQL 文を実行します。
CREATE SERVICE SampleWebService TYPE 'web-service-type-clause' AUTHORIZATION OFF USER DBA AS SELECT 'Hello world!'; |
web-service-type-clause を目的の Web サービスタイプに置き換えます。Web ブラウザの互換性を保つため、HTML type 句をおすすめします。汎用 HTTP Web サービスの type 句には、他に、XML、RAW、JSON があります。
CREATE SERVICE 文により、SELECT 文の結果セットを返す SampleWebService Web サービスが作成されます。この例では、この文から "Hello world!" が返されます。
AUTHORIZATION OFF 句は、Web サービスのアクセスに認証が不要であることを示します。
USER DBA 文は、サービス文を DBA ログイン名で実行する必要があることを示します。
AS SELECT 句を指定すると、テーブルまたは関数からサービスを選択したり、データを直接表示したりできます。AS CALL は、ストアドプロシージャを呼び出す代替句として使用します。
Web ブラウザで Web サービスを表示します。
SQL Anywhere HTTP Web サーバが実行されているコンピュータで、Internet Explorer や Firefox などの Web ブラウザを開き、次の URL にアクセスします。
http://localhost:8082/demo/SampleWebService |
Web ブラウザは、この URL からポート 8082 上の HTTP Web サーバにリダイレクトされます。SampleWebService から "Hello world" と表示されます。結果セットの出力は、手順 2 の web-service-type-clause で指定したフォーマットで表示されます。Web ブラウザでの結果セットの表示方法については、Web サービスタイプを参照してください。
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