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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » SQL Anywhere サーバ プログラミング » データベースおよびアプリケーションの配備 » インストールディレクトリとファイル名

 

Linux、UNIX、Mac OS X の場合の配備

UNIX の場合の配備は、Windows の場合の配備とは次のようにいくつかの点で異なります。

  • ディレクトリ構造   Linux、UNIX、Mac OS X のインストール環境の場合、デフォルトのディレクトリ構造は次のようになります。

    ディレクトリ 内容
    /opt/sqlanywhere16/bin32/opt/sqlanywhere16/bin64 実行ファイル、ライセンスファイル
    /opt/sqlanywhere16/lib32/opt/sqlanywhere16/lib64 共有オブジェクトと共有ライブラリ
    /opt/sqlanywhere16/res 文字列ファイル

    AIX の場合、デフォルトのルートディレクトリは /usr/lpp/sqlanywhere16 であり、/opt/sqlanywhere16 ではありません。

    Mac OS X の場合、デフォルトのルートディレクトリは /Applications/SQLAnywhere16/System であり、/opt/sqlanywhere16 ではありません。

    配備の複雑さに応じて、アプリケーションに必要なすべてのファイルを 1 つのディレクトリに格納することもできます。特に、配備に必要なファイルの数が少ない場合は、この方法を使用することによって、より簡単に配備できることがあります。このディレクトリは、独自のアプリケーションに使用するディレクトリと同じにできます。

  • ファイルのサフィックス   この項の表では、共有オブジェクトにはサフィックス .so または .so.1 が付いています。更新がリリースされているため、バージョン番号は 1 より大きい場合があります。簡素化するために、バージョン番号が示されていない場合があります。

    AIX の場合、サフィックスにはバージョン番号が含まれないため、単に .so です。

  • シンボリックリンク   各共有オブジェクトは、追加サフィックス .1 (数字の 1) が付いた同じ名前のファイルへのシンボリックリンク (symlink) としてインストールされます。たとえば、libdblib16.so は同じディレクトリ内のファイル libdblib16.so.1 へのシンボリックリンクです。

    更新がリリースされると、シンボリックリンクが適切にリダイレクトされるように、バージョンサフィックスが .1 より大きくなっている場合があります。

    Mac OS X では、Java クライアントアプリケーションから直接ロードする dylib については jnilib シンボリックリンクを作成する必要があります。

  • スレッドアプリケーションと非スレッドアプリケーション   ほとんどの共有オブジェクトは、2 つの形式で提供されます。その一方は、ファイルのサフィックスの前に文字 _r が追加された形式になります。たとえば、libdblib16.so.1 の他に libdblib16_r.so.1 というファイルが存在します。この場合、スレッドアプリケーションは名前にサフィックス _r が付く共有オブジェクトにリンクされる必要があるのに対して、非スレッドアプリケーションは名前にサフィックス _r が付かない共有オブジェクトにリンクされる必要があります。さらに、ファイルのサフィックスの前に _n が付いた共有オブジェクトの第 3 の形式も存在する場合があります。これは、非スレッドアプリケーションで使用される共有オブジェクトのバージョンです。

  • 文字セット変換   データベースサーバの文字セット変換を使用する場合、次のファイルが必要です。

    • libdbicu16.so.1
    • libdbicu16_r.so.1
    • libdbicudt16.so.1
    • sqlany.cvf

  • 環境変数   Linux、UNIX、Mac OS X の場合は、SQL Anywhere アプリケーションとライブラリを配置できるように、システムに環境変数を設定してください。必要な環境変数を設定するためのテンプレートとして、sa_config.shsa_config.csh (/opt/sqlanywhere16/bin32/opt/sqlanywhere16/bin64 ディレクトリ内) のいずれかのうち、シェルに適したファイルを使用することをおすすめします。これらのファイルによって設定される環境変数には PATH、LD_LIBRARY_PATH、SQLANY16 などがあります。

SQL Anywhere がファイルを探す場所の詳細については、SQL Anywhere のファイル検索方法を参照してください。