既存のログインポリシーを変更します。
ALTER LOGIN POLICY policy-name policy-options
policy options : policy-option [ policy-option ... ]
policy-option :
policy-option-name = policy-option-value
policy-option-value : { UNLIMITED | DEFAULT | legal-option-value }
policy-name ログインポリシーの名前。ルートを指定してルートログインポリシーを修正します。
policy-option-name ポリシーオプションの名前。
policy-option-value ログインポリシーオプションに割り当てられている値。UNLIMITED を指定すると、制限は使用されません。DEFAULT を指定すると、デフォルトの制限が使用されます。
policy-option-name | 説明 | デフォルト値 | 適用対象: |
---|---|---|---|
auto_unlock_time | ロックされたアカウントのロックが自動的に解除されるまでの時間。 | 無制限 | MANAGE ANY USER システム権限を持つユーザを除くすべてのユーザ |
change_password_dual_control |
このオプションの値が ON の場合は、パスワードの設定に 2 名の管理者が必要です。 verify_password_function オプションの設定は、このオプションが ON に設定されている場合は無視されます。これは、パスワードが 2 つの部分に分かれて個別に設定されているためです。検証は実行されません。 |
OFF | すべてのユーザ |
ldap_primary_server | プライマリ LDAP サーバの名前。 | (なし) | すべてのユーザ |
ldap_secondary_server | セカンダリ LDAP サーバの名前。 | (なし) | すべてのユーザ |
ldap_auto_failback_period | プライマリサーバへの自動フェールバックが試行されるまでの時間 (分単位)。 | 15 分 | すべてのユーザ |
ldap_failover_to_std | システムリソースの不足、ネットワークの停止、接続のタイムアウト、または同様のシステム障害が原因でユーザの識別名 (DN) が見つからないために、LDAP サーバでの認証に失敗した場合に、標準認証による認証を許可するかどうか。この設定では、LDAP サーバから返された実際の認証の失敗 (ユーザが見つかったが、入力されたパスワードが一致しない場合など) が標準認証へとフェイルオーバされることは許可されません。 | ON | すべてのユーザ |
ldap_refresh_dn |
このオプションが、CREATE LOGIN POLICY または ALTER LOGIN POLICY 文で指定されているときは、現在時刻の値がログインポリシーとともに格納されます。この値は、ユーザ認証によって、ISYSUSER で見つかったユーザの user_dn_cached_at 値と比較されるタイムスタンプです。ポリシー内の値が、ISYSUSER の user_dn_cached_at value 値より新しい場合は、ユーザの識別名 (DN) が検索され、ISYSUSER の user_dn 値が再表示されます。 値 NOW は、このポリシーオプションに割り当てられる唯一の有効な値です。これ以外の値はエラーとなります。この値は、協定世界時 (UTC: Coordinated Universal Time) に基づく時間で、サーバのデフォルト形式の文字列として格納されます。 |
(なし) | すべてのユーザ |
locked | このオプションの値が ON の場合、ユーザは新しい接続を確立できません。sa_get_user_status システムプロシージャの reason_locked カラムは、データベースサーバで生成されたユーザのロック理由を示す文字列を返します。 | OFF | MANAGE ANY USER システム権限を持つユーザを除くすべてのユーザ |
max_connections | ユーザに許容される同時接続の最大数。 | 無制限 |
SERVER OPERATOR または DROP CONNECTION システム権限を持つユーザを除くすべてのユーザ |
max_failed_login_attempts | 前回のログイン成功以降、ユーザがロックされるまでのログイン失敗の最大回数。最後のログイン失敗から 1 分が経過すると、SYS_AUTH_DBA_ROLE 互換ロールのユーザのロックは解除されます。 | 無制限 | |
max_days_since_login | 同一ユーザによる 2 回の連続するログインの間で許容される最大経過日数。 | 無制限 | MANAGE ANY USER システム権限を持つユーザを除くすべてのユーザ |
max_non_dba_connections | ユーザが確立できる同時接続の最大数。このオプションは、ルートログインポリシーでのみサポートされます。 | 無制限 |
SERVER OPERATOR または DROP CONNECTION システム権限を持つユーザを除くすべてのユーザ |
password_life_time | パスワードの変更が必要となるまでの最大日数。 | 無制限 | すべてのユーザ |
password_grace_time | パスワードの有効期限が切れるまでの日数。この期間中は、ログインは許可されますが、デフォルトの post_login プロシージャから警告が出ます。 | 0 | すべてのユーザ |
password_expiry_on_next_login | このオプションの値が ON の場合、次回のログイン後にユーザのパスワードは期限切れになります。 | OFF | すべてのユーザ |
root_auto_unlock_time | ロックされたアカウントのロックが自動的に解除されるまでの時間。このオプションは、ルートログインポリシーでのみサポートされています。 | 1 分 | MANAGE ANY USER システム権限を持つユーザ |
ログインポリシーが変更されるとすぐに、すべてのユーザに変更が適用されます。
ポリシーオプションを指定しない場合は、ルートログインポリシーからこのログインポリシーの値が取得されます。新しいポリシーは、MAX_NON_DBA_CONNECTIONS および ROOT_AUTO_UNLOCK_TIME ポリシーオプションを継承しません。
すべての新しいデータベースには、ルートログインポリシーが含まれています。ルートログインポリシーの値を変更することはできますが、ポリシーは削除できません。ルートログインポリシーのデフォルト値の概要は上記の表に示されています。
MANAGE ANY LOGIN POLICY システム権限が必要です。
なし
SQL/2008 ベンダー拡張。
次の例は、LOCKED および MAX_CONNECTIONS ポリシーオプションを変更することによって、架空の Test1 ログインポリシーを改変します。LOCKED の値は、このポリシーを割り当てられたユーザが新しい接続を確立できないことを示し、MAX_CONNECTIONS の値は、許容される同時接続数を制限します。
ALTER LOGIN POLICY Test1 LOCKED=ON MAX_CONNECTIONS=5; |
この例はルートログインポリシー LOCKED および MAX_CONNECTIONS ポリシーオプションを上書きします。
ALTER LOGIN POLICY root LOCKED=ON MAX_CONNECTIONS=5; |
次の例は、架空の ldap_user_policy ログインポリシーに対してプライマリ LDAP サーバとセカンダリ LDAP サーバを設定し、データベースオプション login_mode に 'Standard' が含まれていても、標準認証にフェイルオーバできる機能をオフにします。これによって、このログインポリシーのユーザを厳格に制御し、LDAP ユーザ認証のみを使用して認証できるようにします。大量のログイン接続が発生して LDAP サーバがすぐに応答したり認証できない場合、再試行回数とタイムアウトを使い切ったユーザは、標準認証を使用するようにフェイルオーバするのではなく、データベースサーバへの接続エラーが表示されます。
ALTER LOGIN POLICY ldap_user_policy LDAP_PRIMARY_SERVER=ldapsrv1 LDAP_SECONDARY_SERVER=ldapsrv2 LDAP_FAILOVER_TO_STD=OFF; |
次の例は、架空の application_user_policy ログインポリシーのタイムスタンプ値を現在の時刻にリセットします。このポリシーが割り当てられたユーザは、次のログイン試行時に自分の識別名 (DN) が検索され、ISYSUSER にキャッシュされている値は使用されません。この方式では、このポリシーに関連付けられているユーザの次回の認証時に、ISYSUSER に保持されている古い DN の値がパージされます。
ALTER LOGIN POLICY application_user_policy LDAP_REFRESH_DN=NOW; |
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