DROP ROLE 文

DROP ROLE [ FROM USER ] role-name
[ WITH { REVOKE | DROP OBJECTS } ]

role-name 削除または変換するロールの名前を指定します。
FROM USER 句 ユーザ拡張ロールを変換して通常のユーザに戻すには、この句を指定します。ユーザはすべてのログイン権限、システム権限、保持しているロールをすべて維持します。
WITH REVOKE 句 WITH REVOKE は、role-name を付与された他のユーザが存在する場合に指定します。
WITH DROP OBJECTS 句 role-name によって所有されているオブジェクトを削除するには、WITH DROP OBJECTS を指定します。オブジェクトが使用中だったりして削除できない場合、この文はエラーを返します。role-name がユーザ拡張ロールの場合、この句は指定できません。

ユーザ定義ロールはデータベースから削除することができ、ユーザ拡張ロールは変換して通常のユーザに戻すことができます。ただし、依存するすべてのロールが、min_role_admin データベースオプションで設定された、アクティブなパスワードを持つ管理者ユーザの最小数の要件を満たす必要があります。

ユーザ拡張ロールを変換して通常のユーザに戻す場合、オブジェクトの所有権は、変換されて通常のユーザに戻されたユーザに残ります。

ユーザ拡張ロールを変換して通常のユーザに戻す場合、role-name に対して付与されたすべての権限は、それらが変換された後にユーザに残ります。

ユーザ拡張ロールを変換して通常のユーザに戻す際に、その他のすべてのロールやユーザにそのユーザ拡張ロールが付与されていた場合は、WITH REVOKE 句を指定する必要があります。そうしないと、この文はエラーメッセージを返して失敗します。

削除操作の影響を受けるオブジェクトが使用中の場合、この文はエラーメッセージを返して失敗します。

削除しようとしているロールに対する管理権限が必要です。

オートコミット

次の文は、Joe という名前のユーザ拡張ロールを通常のユーザに戻します。ユーザ拡張ロールが所有するオブジェクトは、通常のユーザ、Joe の所有となります。Joe を付与されたユーザまたはロールは、このロールに関連付けられた、基本となる権限を保持します。

DROP ROLE FROM USER Joe;

次の文は、データベースから Jack という名前のユーザ拡張ロールを削除します。ロール Jack がオブジェクトを所有していた場合、そのオブジェクトの所有権はユーザ Jack に戻されます。Jack を付与されたユーザまたはロールは、ロール Jack に関連付けられた基本となる権限を保持します。

DROP ROLE Jack;

次の文は、Sam という名前のユーザ拡張ロールを通常のユーザに戻します。Sam を付与されたユーザおよびロールは、Sam に関するすべての基本権限を失います。

DROP ROLE FROM USER Sam WITH REVOKE;

次の文は、Sales1 という名前のロールを削除します。Sales1 を付与されていたユーザまたはロールは、Sales1 に関連する基本権限を保持します。

DROP ROLE Sales1;

次の文は、Sales2 という名前のロールを削除します。Sales2 を付与されていたユーザまたはロールは、Sales2 に関連するすべての基本権限を失います。

DROP ROLE Sales2 WITH REVOKE;

次の文は、Marketing1 という名前のユーザ拡張ロールを、Marketing1 という名前の通常のユーザに変換し、所有していたすべてのオブジェクトを削除します。

DROP ROLE FROM USER Marketing1 WITH DROP OBJECTS;

次の文は、drops a role named Marketing2 という名前のロールを削除し、このロールが所有していたオブジェクトを削除して、このロールを付与されていたユーザの、ロールの基本となるシステム権限を取り消します。

DROP ROLE Marketing2 WITH REVOKE WITH DROP OBJECTS;