SETUSER 文

{ SETUSER | SET SESSION AUTHORIZATION }
[ [ WITH OPTION ] userid ]

SETUSER または SET SESSION AUTHORIZATION SETUSER と SET SESSION AUTHORIZATION は、セマンティック上同じものです。ただし、SETUSER に指定する値は識別子 (たとえば、SETUSER JoeS または SETUSER "JoeS") としてフォーマットする必要があります。ここで、SET SESSION AUTHORIZATION に指定する値は、文字列 (たとえば、SETUSER 'JoeS') としてフォーマットする必要があります。
WITH OPTION 句 同一セッション中に、有効な同一化のデータベースオプション設定が、結果に影響を与える userid の設定と異なる場合があります。データベースオプションを変更して userid で有効なオプションを反映する場合は、WITH OPTION を指定します。

SETUSER 文は、管理作業のために提供されており、接続プーリングには使用しないでください。SETUSER 文を実行した後、以下のいずれかのコマンドを実行すると、使用しているユーザ認証を確認できます。

SELECT USER
SELECT CURRENT USER

ユーザ ID のない SETUSER は、前に実行したすべての SETUSER 文を元に戻します。

成功した同一化は、手動で終了するか (ID なしで SETUSER 文を実行して)、セッションが終了するまで有効になります。

プロシージャ、トリガ、イベントハンドラ、またはバッチ内では SETUSER 文を使用できません。

SETUSER 文の使用法には、次のようなものがあります。

オブジェクトの作成 SETUSER を使用して、別のユーザが所有することになるデータベースオブジェクトを作成できます。
権限のチェック ユーザは、別のユーザの権限と継承を使用し、クエリ、プロシージャ、ビューなどの権限や名前の決定をテストできます。
管理者に安全な環境を提供 データベース管理者はデータベースでのすべての動作を行うパーミッションを持ちます。不注意から意図しない動作を行うことを確実に回避したい場合には、SETUSER を使用して権限の少ない別のユーザ ID に切り替えます。

SET USER システム権限が必要です。ただし、SETUSER 文を正常に実行できる (同一化セッションを開始する) かどうかは、同一化の対象ユーザの最小限の条件を満たしているかどうかに依存します。この条件が満たされない場合、SETUSER 文は失敗します。

SQL/2008 SET SESSION AUTHORIZATION 構文は、SQL/2008 のオプションの言語機能 F321、"User authorization" の一部です。SETUSER 構文はベンダー拡張です。WITH OPTION 構文はいずれの変形でも使用できますが、WITH OPTION はベンダー拡張です。

この例の最初の文 (SETUSER "Joe") で、SET USER システム権限を持つユーザが Joe を同一化し、Joe の権限を使用していくつかの操作を実行します。2 番目の文 (SETUSER WITH OPTION "Jane") で、ユーザは Jane を同一化して、現在有効な Jane の権限とデータべースオプションを使用して、いくつかの操作を実行します。3 番目の文 (SETUSER) で、ユーザは Joe と Jane のユーザ ID、権限、データベースオプションを戻します。

SETUSER "Joe"
//  Some operations are run using Joes privileges ...
SETUSER WITH OPTION "Jane"
//  Some operations are run using Jane's privileges, and the 
//  database options in effect are changed to the current 
//  database options for Jane
SETUSER

SETUSER 文

構文

パラメータ

備考

権限

参照

標準と互換性

例