データベースを現在のデータベースサーバで起動します。
START DATABASE database-file [ start-options ... ]
start-options : [ AS database-name ] [ WITH TRUNCATE AT CHECKPOINT ] [ FOR READ ONLY ] [ AUTOSTOP { ON | OFF } ] [ KEY key ] [ WITH SERVER NAME alternative-database-server-name ] [ DIRECTORY dbspace-directory ] [ CHECKSUM { ON | OFF } ] [ DISKSANDBOX { ON | OFF | DEFAULT } ] [ MIRROR ON ]
database-file database-file パラメータは文字列です。database-file に相対パスを指定する場合、そのパスはデータベースサーバの開始ディレクトリを基準にします。
ディスクサンドボックスが有効になっている場合、データベースの操作はメインデータベースファイルが格納されているディレクトリに制限されます。 詳細はディスクサンドボックスを参照してください。
start-options 句 start-options 句は任意の順序で表示できます。
AS 句 database-name を指定しない場合は、デフォルト名がデータベースに割り当てられます。このデフォルト名は、データベースファイルのルートです。たとえば、ファイル C:\Database Files\demo.db 内のデータベースにはデフォルト名の demo が付きます。database-name パラメータは識別子です。
WITH TRUNCATE AT CHECKPOINT 句 チェックポイントのログの切り捨てを有効にしてデータベースを起動します。
FOR READ ONLY 句 読み込み専用モードでデータベースを起動します。リカバリが必要なデータベースで使用した場合は文が失敗し、エラーが返されます。
AUTOSTOP 句 AUTOSTOP 句のデフォルト設定は ON です。AUTOSTOP を ON に設定すると、最後の接続が削除されるときに、データベースが自動的にアンロードされます。AUTOSTOP を OFF に設定すると、データベースはアンロードされません。
Interactive SQL では、ON と OFF の代わりに YES と NO も使用できます。
WITH SERVER NAME 句 この句は、データベースサーバに接続するときにそのサーバの代替名を指定するときに使用します。
データベースミラーリングを使用している場合は、プライマリサーバとミラーサーバがそれぞれどちらのサーバなのかを事前に把握していなくてもクライアントアプリケーションが現在のプライマリサーバに接続できるように、代替サーバ名を指定する必要があります。両方のパートナサーバでは、代替サーバ名として同じ名前を使用することが必要です。CREATE MIRROR SERVER 文を使用すると、ミラーリングシステムのプライマリサーバとミラーサーバの代替サーバ名を作成できます。
DIRECTORY 句
この句を使用して、起動しようとしているデータベースの DB 領域が配置されているディレクトリを指定します。たとえば、データベースサーバが DB 領域と同じディレクトリで起動されている場合に DIRECTORY '.'
句があると、データベースサーバに対して現在のディレクトリにあるすべての DB 領域を検出するように指示することになります。
ディスクサンドボックスが有効になっている場合、データベースの操作はメインデータベースファイルが格納されているディレクトリに制限されます。 詳細はディスクサンドボックスを参照してください。
CHECKSUM 句 この句は、グローバルチェックサムを有効にして作成されていないデータベースに新しく書き込まれるページに対して、書き込みチェックサムを有効にするときに使用します。この句を指定すると、-wc データベースオプションと同じ動作になります。
グローバルチェックサムを有効にしてデータベースを作成することと CHECKSUM 句の違いは、CHECKSUM ON を指定した場合、ディスクに書き込まれるときにのみ、データベースページにチェックサムが追加されることです。ディスクから読み込まれるページは、チェックサム値を計算してからページが書き込まれたかどうかを検証されるのみです。データベースでグローバルチェックサムが有効にされている場合、書き込み時にすべてのページに対してチェックサムが計算され、読み込み時にすべてのページに対してチェックサムが検証されます。
データベースサーバが Windows Mobile またはリムーバブルストレージデバイス (ネットワーク共有または USB デバイスなど) 上でデータベースが実行されていることを検出した場合、データベースサーバはすべてのデータベースページに対して、書き込みチェックサムを自動的に有効にします。
デフォルトでは、SQL Anywhere バージョン 10 および 11 で作成されたデータベースは、グローバルチェックサムが有効にされていません。バージョン 12 以降のデータベースサーバで、SQL Anywhere 10 または 11 で作成されたデータベースを起動すると、ページがディスクに書き込まれるときに、デフォルトでデータベースサーバは、ページに対する書き込みチェックサムを作成します (CHECKSUM ON)。バージョン 12 以降のデータベースは、デフォルトでグローバルチェックサムが有効にされており、デフォルトですべてのデータベースページにチェックサムがあるため、データベースサーバはこれらのデータベースに対して CHECKSUM OFF をデフォルト設定します。デフォルトのチェックサム設定を使用しない場合、-wc オプションまたは START DATABASE 文を使用して、データベースサーバのチェックサムの動作を変更できます。
次の文を実行することによって、データベースがグローバルチェックサムを有効にして作成されたかどうかをチェックできます。
SELECT DB_PROPERTY ( 'Checksum' ); |
次の文を実行すると、書き込みチェックサムが有効にされているかどうかをチェックできます。
SELECT DB_PROPERTY ( 'WriteChecksum' ); |
DISKSANDBOX 句 メインデータベースファイルがあるディレクトリ以外の場所でデータベースファイルの読み込み/書き込み操作を制限するには、DISKSANDBOX を ON に設定します。すべてのディレクトリへのアクセスを許可するには、DISKSANDBOX を OFF に設定します。DISKSANDBOX を DEFAULT に設定すると、-sbx データベースサーバオプションによって指定されたディスクサンドボックスが使用されます。-sbx データベースサーバオプションを参照してください。
-sbx データベースサーバオプションを使用してデータベースサーバを起動する場合は、manage_disk_sandbox セキュリティ機能のセキュリティ機能キーを指定して、DISKSANDBOX を OFF に設定してデータベースを起動する必要があります。
MIRROR ON 句 すでに実行されており、ミラーリングされている可能性があるデータベースをホスティングしているデータベースサーバに、さらにミラーリングされたデータベースを追加するには、MIRROR ON 句を使用します。この句を使用する場合は、AUTOSTOP OFF 句を指定する必要があります。
指定したデータベースを現在のデータベースサーバで起動します。
START DATABASE 文は、指定されたデータベースに現在のアプリケーションを接続しません。START DATABASE 文を使用する場合も明示的な接続が必要です。
データベースに接続していない状態で、START DATABASE 文を使用する場合、まずユーティリティデータベースなどのデータベースに接続します。
SQL Anywhere ユーティリティデータベースへの接続に使用できるのは utility_db という名前のデータベースのみです。
パーソナルサーバ (dbeng16) 上で誰でもデータベースを起動できます。
ネットワークサーバ上のデータベースを起動するのに必要な権限は、データベースサーバの -gd オプションによって決まります。デフォルトでは、ネットワークサーバ上でデータベースを起動するには SERVER OPERATOR システム権限が必要です。
なし
SQL/2008 ベンダー拡張。
この例では、現在のサーバ上で架空のデータベースファイル C:\temp\sample_2.db を起動します。
START DATABASE 'c:\\temp\\sample_2.db'; |
この例では、同じデータベースを起動しますが、sam2 となります。
START DATABASE 'c:\\temp\\sample_2.db' AS sam2; |
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