ジオメトリ値を表す SVG 図形を返します。
geometry-expression.ST_AsSVG([ format])
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
format |
VARCHAR(128) |
geometry-expression を SVG 表現に変換するときに使用するパラメータを定義する文字列。指定しない場合、デフォルトは 'SVG' です。 |
LONG VARCHAR geometry-expression をレンダリングした完全または部分的な SVG ドキュメントを返します。
ST_AsSVG メソッドは、SVG ビューアを使用してジオメトリをグラフィカルに表示するために使用できる完全または部分的な SVG ドキュメントを返します。Microsoft Internet Explorer を除く主要な Web ブラウザのほとんどに、組み込みの SVG ビューアが備えられています。
さまざまなオプションがサポートされており、オプションの format パラメータを使用して目的のフォーマットを選択します。format パラメータを指定しない場合、デフォルトは 'SVG' です。
フォーマット文字列では、出力フォーマットとそのフォーマットに対するパラメータを定義します。フォーマット文字列のフォーマットは次のいずれかです。
format-name |
format-name(parameter1=value1;parameter2=value2;...) |
parameter1=value1;parameter2=value2;... |
最初のフォーマットでは、フォーマット名を指定し、パラメータは指定しません。すべてのフォーマットパラメータでデフォルト値が使用されます。2 番目のフォーマットでは、フォーマット名と名前付きパラメータ値のリストを指定します。指定しないパラメータでは、デフォルト値が使用されます。最後のフォーマットでは、パラメータ値のみを指定し、フォーマット名にはデフォルトの 'SVG' を使用します。
次のフォーマット名を使用できます。
SVG World Wide Web Consortium (W3C) で定義された Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 フォーマット。
次のフォーマットパラメータを指定できます。
フォーマット名 | パラメータ名 | デフォルト値 | 指定可能な値 | 説明 |
---|---|---|---|---|
SVG | Approximate | Yes | 「Yes」 または 「No」 | Approximate パラメータでは、表示する詳細を若干減らして、出力 SVG ドキュメントのサイズを縮小するかどうかを指定します。SVG データは、最後のポイントの線の幅内にあるポイントを除外することで近似されます。複数のメガバイトジオメトリが存在する場合、これにより圧縮率が 80 % 以上になることがあります。 |
SVG | Attribute | 自動的に生成されるオプション属性 | SVG シェイプ要素に適用できる 1 つ以上の SVG 属性 | デフォルトでは、fill、stroke、stroke-width などのオプションの SVG シェイプ属性が生成されます。Attributes パラメータを指定すると、オプションの SVG シェイプ属性は生成されず、代わりに Attribute 値が使用されます。PathDataOnly=Yes を指定している場合は無視されます。Attribute 値の最大長は 1000 バイトです。 |
SVG | DecimalDigits | 空間参照系の「グリッドにスナップ」のグリッドサイズの小数点以下の桁数に基づく。デフォルトの最大値は 5、最小値は 0。 | 整数 | DecimalDigits パラメータでは、SVG 出力に生成される座標の小数点以下の桁数を制限します。負の桁数を指定すると、SVG 出力での座標の精度が完全なものになります。 |
SVG | PathDataOnly | No (完全な SVG ドキュメントが生成される) | 「Yes」 または 「No」 | PathDataOnly パラメータでは、SVG パス要素のデータのみを生成するかどうかを指定します。後述の PathDataOnly の例は、PathDataOnly=Yes を使用して、表示可能な完全な SVG ドキュメントを作成する方法を示します。デフォルトでは、完全な SVG ドキュメントが生成されます。PathDataOnly=Yes によって返されるパスデータを使用すると、テキストなどの他の要素を含む、より柔軟な SVG ドキュメントを作成できます。 |
SVG | RandomFill | Yes | 「Yes」 または 「No」 | RandomFill パラメータでは、ランダムに生成される色で多角形を塗りつぶすかどうかを指定します。使用される色の順序は、明確に定義された順序には従わず、通常、SVG 出力を生成するたびに変わります。「No」 は、各多角形のアウトラインのみを描画することを示します。Attribute または PathDataOnly=Yes パラメータを指定している場合、RandomFill パラメータは無視されます。 |
SVG | Relative | Yes | 「Yes」 または 「No」 | Relative パラメータでは、座標を相対 (オフセット) フォーマットで出力するか、絶対フォーマットで出力するかを指定します。相対座標データは、一般に絶対座標データよりもコンパクトになります。 |
ST_AsSVG では、デフォルトで、使用可能な場合はジオメトリの元のフォーマットが使用されます。それ以外の場合は、内部フォーマットが使用されます。内部フォーマットと元のフォーマットの詳細については、STORAGE FORMAT 句、CREATE SPATIAL REFERENCE SYSTEM 文を参照してください。
SQL/MM (ISO/IEC 13249-3: 2006) ベンダー拡張
次の例では、ランダムな色で塗りつぶされた多角形を含む完全な SVG ドキュメントを返します。
SELECT NEW ST_Polygon( 'Polygon(( 0 0, 0 20, 60 10, 0 0 ))' ) .ST_AsSVG() |
次の例では、塗りつぶしなしの多角形を含む完全な SVG ドキュメントを返し、座標の小数点以下の桁数を 3 桁に制限します。
SELECT NEW ST_Polygon( 'Polygon(( 0 0, 0 20, 60 10, 0 0 ))' ) .ST_AsSVG( 'RandomFill=No;DecimalDigits=3' ) |
次の例では、青で塗りつぶされた多角形を含み、最大精度の座標を使用した完全な SVG ドキュメントを返します。
SELECT Shape.ST_AsSVG( 'Attribute=fill="blue";DecimalDigits=-1' ) FROM SpatialShapes |
次の例では、小数点以下の桁数が 5 桁に制限された相対座標の SVG パスデータから完全な SVG ドキュメントを返します。
SELECT '<?xml version="1.0" standalone="no"?> <!DOCTYPE svg PUBLIC "-//W3C//DTD SVG 1.1//EN" "http://www.w3.org/Graphics/SVG/1.1/DTD/svg11.dtd"> <svg viewBox="-180 -90 360 180" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.1"> <path fill="lightblue" stroke="black" stroke-width="0.1%" d="' || NEW ST_Polygon( 'Polygon(( 0 0, 0 20, 60 10, 0 0 ))' ) .ST_AsSVG( 'PathDataOnly=Yes' ) || '"/></svg>' |
次の例では、小数点以下の桁数が 7 桁に制限された絶対座標を使用して SVG パスデータを返します。
SELECT NEW ST_Polygon( 'Polygon(( 0 0, 0 20, 60 10, 0 0 ))' ) .ST_AsSVG( 'PathDataOnly=Yes;Relative=No;DecimalDigits=7' ) |
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