ST_ToLineString メソッド

ジオメトリを線ストリングに変換します。

構文

geometry-expression.ST_ToLineString()

戻り値

ST_LineString geometry-expression が ST_LineString タイプの場合は、geometry-expression を返します。geometry-expression が ST_CircularString または ST_CompoundCurve の場合は、geometry-expression.ST_CurveToLine() を返します。geometry-expression が、ST_Curve タイプの 1 つの要素を含むジオメトリコレクションの場合は、その要素キャストを ST_LineString として返します。geometry-expression が空のセットの場合は、ST_LineString タイプの空のセットを返します。それ以外の場合は、例外条件が発生します。
結果の空間参照系識別子は、geometry-expression の空間参照系と同じです。

備考

ジオメトリを線ストリングに変換します。このロジックは、CAST( geometry-expression AS ST_LineString ) に使用されるロジックと同等です。geometry-expression が円ストリングまたは複合曲線の場合は、ST_CurveToLine() を使用して補間されます。

geometry-expression が ST_LineString 値であるとすでにわかっている場合は、ST_ToLineString メソッドよりも TREAT( geometry-expression AS ST_LineString ) を使用する方が効率的です。

注意

ST_ToLineString では、デフォルトで、使用可能な場合はジオメトリの元のフォーマットが使用されます。それ以外の場合は、内部フォーマットが使用されます。内部フォーマットと元のフォーマットの詳細については、STORAGE FORMAT 句、CREATE SPATIAL REFERENCE SYSTEM 文を参照してください。

参照

標準と互換性

例

次の例では、Shape カラムが ST_Geometry タイプであり、ST_Geometry では ST_Length メソッドがサポートされていないため、エラーが返されます。

SELECT Shape.ST_Length() 
FROM SpatialShapes WHERE ShapeID = 5

次の例では、ST_ToLineString を使用して、Shape カラム式のタイプを ST_LineString に変更します。ST_Length は、結果として 7 を返します。

SELECT Shape.ST_ToLineString().ST_Length() 
FROM SpatialShapes WHERE ShapeID = 5

この場合、Shape カラムの値は ST_LineString タイプであるとわかっているため、TREAT を使用して式のタイプを効率的に変更できます。ST_Length は、結果として 7 を返します。

SELECT TREAT( Shape AS ST_LineString ).ST_Length() 
FROM SpatialShapes WHERE ShapeID = 5

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