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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » SQL Anywhere サーバ SQL の使用法 » トランザクションと独立性レベル » 独立性レベル選択のガイドライン

 

直列化可能なスケジュール

トランザクションを同時に処理するには、データベースサーバは 1 つのトランザクションでいくつかのコンポーネント文を実行し、次に他のトランザクションのコンポーネント文を実行してから、最初のトランザクションのオペレーション処理を続行する必要があります。各種トランザクションのコンポーネントオペレーションをインターリーブする順序を、「スケジュール」と呼びます。

この方法でトランザクションを同時に適用すると、前の項で説明した一貫性が失われる 3 つのケースを含む、さまざまな結果が生じる可能性があります。トランザクションが順次実行された場合、つまり 1 つのトランザクションが完全に終了した後、次のトランザクションが開始された場合、データベースの最終状態が達成されることがあります。トランザクションをある順序で順次実行した結果、データベースが実際のスケジュールと同じ状態になった場合、そのスケジュールは「直列化可能」であるといいます。

直列化可能性は、一般に正当性の基準として受け入れられています。直列化可能なスケジュールは、データベースがトランザクションの同時実行により影響を受けないため、正しいスケジュールとして受け入れられます。

トランザクションの直列化可能性は、独立性レベルの影響を受けます。独立性レベル 3 では、すべてのスケジュールは直列化可能です。デフォルト設定値は 0 です。

 直列化可能とは、同時実行性が影響を与えないということ
 直列化不可能なスケジュールは矛盾を生じさせる
 参照