Interactive SQL のグラフィカルなプラン機能を使用すると、クエリの実行プランを [プランビューア] ウィンドウに表示できます。実行プランは、関係代数演算子のツリーで構成されます。ツリーのルートで最終的な結果が得られるように、ツリーの最下位から開始して、クエリへの基本入力 (通常はテーブルのロー) を消費し、下から上にローを処理します。このツリーのノードは特定の代数演算子に対応しています。ただし、サーバで実行されるすべてのクエリ検査がノードで表示されるとはかぎりません。たとえば、サブクエリと関数のキャッシュの影響は、グラフィカルなプランには直接表示されません。
グラフィカルなプランでは、次のようにノードをさまざまな形で表示して、実行される操作の種類を示します。
データを実体化する操作は六角形。
インデックススキャンは台形。
テーブルスキャンは長方形。
その他の操作は角丸四角形。
グラフィカルなプランを使用して、特定のクエリのパフォーマンス上の問題を診断できます。たとえば、プラン内の情報に基づいて、この特定のクエリのパフォーマンスを向上させるためにテーブルにインデックスが必要かを判断できます。[プランビューア] で [保存] ボタンをクリックすると、クエリのグラフィカルなプランを保存して後で参照できます。SQL Anywhere のグラフィカルなプランは、拡張子 .saplan で保存されます。
パフォーマンスに問題がある可能性がある場合は、グラフィカルなプラン内で太い線と赤い枠線で示されます。次に例を示します。
処理対象のロー数が増加するに従って、プラン内のノード間の線が太くなります。テーブルスキャンに太い線が表示されている場合は、インデックスの作成が必要である可能性を示していることがあります。
ノードの枠線が赤い場合は、実行プラン内の他の演算子に比べて、その演算子のコストが高かったことを示しています。
プランのノードの形とその他のグラフィカルなコンポーネントは、Interactive SQL 内でカスタマイズできます。
グラフィカルなプラン、概要付きのグラフィカルなプラン、または詳細な統計情報付きのグラフィカルなプランのいずれかを表示できます。3 つのプランはすべて、プランの中で最も高コストとして推定された部分を表示できます。統計情報付きのグラフィカルなプランの生成は、クエリの実行時にデータベースサーバがモニタしている実際のクエリ実行統計が表示されるため高コストです。統計情報付きのグラフィカルなプランでは、クエリオプティマイザがアクセスプランの作成時に使用する推定を、実行中にモニタされた実際の統計と直接比較できます。ただし、オプティマイザはクエリのコストを正確に推定できないことが多いので、推定値と実際の統計値には違いがあると想定してください。
統計情報付きのグラフィカルなプラン
統計情報付きのグラフィカルなプランによるパフォーマンス分析
グラフィカルなプランのノードの詳細情報
グラフィカルなプラン内の選択性情報
グラフィカルなプランの表示
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2013, SAP AG or an SAP affiliate company. - SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 |