設定スクリプトを実行するデータベースユーザは、同期中に Mobile Link システムテーブルを更新するユーザと同じである必要があります。このユーザを使用して Mobile Link サーバを起動したり、Mobile Link アプリケーションを設定したりします。
必要な権限を参照してください。
Mobile Link サーバを統合データベースに接続するために使用される RDBMS ユーザは、Mobile Link システムテーブル、プロシージャなどを修飾子なしで使用できる必要があります (SELECT * from ml_user など)。
Mobile Link サーバのシステムテーブルを参照してください。
Mobile Link サーバのログイン ID には、MASTER..SYSTRANSACTIONS に対する SELECT 権限が必要です。
mlsrv16 の -cs オプションを使用する場合は、Mobile Link サーバのログイン ID に dtm_tm_role ロールが必要です。
sp_dboption オプションを使用して、SELECT INTO オプションを true に設定する必要があります。たとえば、your-database-name の SELECT INTO 権限を true に設定するには、Interactive SQL で次のスクリプトを実行します。
sp_dboption your-database-name, "SELECT INTO", true
go
Adaptive Server Enterprise を Mobile Link 統合データベースとして動作するよう設定するには、設定プロシージャを実行して、Mobile Link 同期に必要な Mobile Link システムテーブル、ストアドプロシージャ、トリガ、ビューを追加する必要があります。次のような方法で実行できます。
Enable functionality group 設定パラメータ
ASE 15.7 サーバで enable functionality group 設定パラメータが有効である場合、Mobile Link サーバは、同じリモート ID を使用する冗長な同時同期を防ぐために、「select ... for update」機能を使用してリモート ID をロックします。enable functionality group パラメータをオフにする場合は、現在 ASE サーバに接続されている任意の Mobile Link サーバを再起動して同期要求の失敗を回避してください。
Windows の場合は、[Adaptive Server Enterprise ODBC Driver Configuration] ウィンドウの [詳細] ページにある [テキスト・サイズ] を想定される最大 BLOB サイズよりも大きい値に設定します。
Linux の場合は、.obdc.ini ファイル内の TextSize エントリを想定される最大 BLOB サイズよりも大きい値に設定します。
VARBIT の制限
Mobile Link では、長さ 0 (空) の VARBIT または LONG VARBIT 値と Adaptive Server Enterprise 統合データベースとの同期はサポートされていません。Adaptive Server Enterprise
は VARBIT 型をサポートしていないので、これらの型は通常、Adaptive Server Enterprise データベースの VARCHAR または TEXT カラムと同期されます。Adaptive Server Enterprise
では、空の文字列値は 1 つのスペースに変換されます。SQL Anywhere の VARBIT カラムではスペースを使用できないので、これらの値をダウンロードしようとすると、リモートデータベースでエラーとなります。