SQL Anywhere を使用すると、Mobile Link 同期に関連するリモートデータベースを集中管理できます。
リモートデータベースの集中管理を使用すると、次のことができます。
リモートデータベースが Mobile Link と同期するときに集中的に管理する。
リモートデータベースでスキーマの変更を実行する。
特定のリモートデータベースまたは一般的な同期システムに関する問題を診断する。
ログファイルをアップロードする。
リモートデータベースの集中管理は、バージョン 11.0.0 で導入された SQL パススルー機能に置き換わります。SQL パススルー機能を使用すると、統合データベースから SQL Anywhere または Ultra Light のクライアントに SQL 文のスクリプトをダウンロードし、クライアント上で適切な時間にそれらの SQL 文を実行できます。
集中管理は、リモートタスクを使用することによって達成されます。リモートタスクは順序付けされたコマンドのコレクション (バッチファイルに似ています) であり、Sybase Central 用の Mobile Link 16 プラグインを使用して作成します。リモートタスクには、実行時期を制御する条件が設定される場合があります。リモートタスクは、1 回のみ実行する、必要に応じて実行する、または定期的に繰り返すように設定できます。リモートタスクは統合データベースに展開され、1 つ以上の Mobile Link エージェントに割り当てることができます。
Mobile Link エージェントは、リモートデバイス上で実行されるアプリケーションです。特定の Mobile Link サーバから集中管理される各データベースセットに対して、Mobile Link エージェントのインスタンスが 1 つ実行されている必要があります。エージェントは、割り当てられたリモートタスクを適切な時間に実行する役割を果たします。Mobile Link エージェントは、エージェントデータベースと呼ばれる Ultra Light データベースを使用して、エージェントに割り当てられたタスク、実行済みタスクの結果、その他の設定情報を保存します。
Mobile Link エージェントは、通常の Mobile Link 同期を使用して、エージェントデータベースを定期的に同期します。同期中に、エージェントは新しく割り当てられたタスクを受信し、オプションとしてタスクの実行結果をアップロードして、システム管理者が Sybase Central 用の Mobile Link 16 プラグインを使用して結果を確認できるようにします。
次の図は、リモートデータベースの集中管理機能を使用している場合の、Sybase Central、統合データベース、クライアントデバイス間での情報のフローを示します。
集中管理の概念
Mobile Link エージェント
リモートタスク
展開と構成
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