Mobile Link プロファイラは、同期のパフォーマンスに関する詳細情報を提供する Mobile Link 管理ツールです。このツールを使用することにより、ボトルネックを分析し、パフォーマンスを最大限に高めることができます。基本的なパフォーマンス情報については SQL Anywhere モニタを使用できます。同期について、イベントレベルを掘り下げて、詳細を取得するには Mobile Link プロファイラを使用します。

プロファイリングセッションで得られた同期データは、データディレクトリ内にデフォルトのファイル名、ユーザ、パスワードで作成されたプロファイリングデータベースファイルに保存されます。[オプション] ウィンドウの [一般] タブで、別のプロファイリングデータベースを指定できます。

Mobile Link プロファイラを起動して Mobile Link サーバに接続すると、そのプロファイリングセッションで発生するすべての同期に関する統計情報の収集が開始されます。プロファイリングセッションを終了するか、Mobile Link サーバを停止するまで、Mobile Link プロファイラはデータを収集し続けます。Mobile Link プロファイラのインタフェースでは、表形式またはグラフィカル形式でデータを表示できます。

同期に関するさまざまな情報を、Mobile Link プロファイラの出力で確認できます。たとえば、エラーが発生した同期またはイベントや、指定したその他の条件に一致する同期またはイベントをすばやく特定できます。期間の異なる同期においてほぼ同時に終了したフェーズがあるかどうかをチェックすると、(同期は前のフェーズが完了するのを待ってから処理を続行するため) 可能性のある同期スクリプトの競合を特定できます。Mobile Link サーバで検出されたブロックの対象であるイベントを特定することもできます。

運用システムへの展開前に開発環境でパフォーマンスをテストするには、主にプロファイラを使用することをおすすめします。

 SQL Anywhere モニタ