デフォルトでは、Mobile Link サーバは、各 SQL スクリプトの実行時間を監視し、スクリプトの実行時間が 10 分間に達すると警告メッセージを発行します。実行時間が長いスクリプトは、統合データベースで競合とブロッキングを引き起こす可能性があります。その場合、全体的なスループットが大幅に低下することがあります。
-tf オプションを使用すると、スレッショルドを超える文を取り消すことができます。
デフォルト値は 0 にリセットすることも、正の整数にリセットすることもでき、単位は分です。値が 0 に設定されると、-tc オプションが無効になり、Mobile Link サーバはスクリプトの実行を監視しません。
タイムアウトスレッショルドが 0 以外の値の場合、Mobile Link サーバは指数関数的な方法で警告メッセージを表示します。警告は、実行時間が指定された時間を初めて過ぎたときに表示されます。また、指定された時間の 2 倍、次に 4 倍、というような時間を過ぎたときにも表示されます。
警告メッセージには、現在の同期に使用されている接続 ID と、コンテキストが含まれます。コンテキストには、リモート ID、ML ユーザ名、変更後のユーザ名、トランザクション、テーブル名、ロー値、スクリプトバージョンがあれば表示されます。タイムアウト警告コンテキストは、Mobile
Link サーバの冗長設定に関係なく表示されます。
統合データベースが Oracle データベースサーバで実行されていて、タイムアウト警告メッセージが表示されたときは、DBA 権限を持つデータベースユーザが統合データベースをチェックして問題の原因を特定することが必要な場合があります。警告メッセージから、同期によって使用された接続の
ServiceName および SERIAL# を知ることができます。同期接続が停止されると、Mobile Link サーバは現在の同期を終了します。