このレッスンでは、サーバ起動のリモートタスク (SIRT) を使用して、リモートデバイスからファイルをアップロードします。ファイルに問題があるかどうかを管理者が検証できるため、リモートデバイスからのファイルのアップロードはトラブルシューティングに便利です。
前提条件
このレッスンは、受講者がこれまでのすべてのレッスンを終了していることを前提としています。 レッスン 1:統合データベースの作成を参照してください。
このレッスンでは、このチュートリアルの冒頭の「権限」セクションに一覧になっているロールおよび権限を持っていることを前提としています。 チュートリアル:リモートデータベースの集中管理の使用
内容と備考
Mobile Link エージェントをリモートデバイスで起動したとき、ファイル agent.txt にメッセージを記録するよう指示しました。ここでは、そのファイルをリモートデバイスから取得して、検証します。
Sybase Central の [フォルダ] ビューの [Mobile Link 16] で、[Central Admin Tutorial] を展開し、[リモートタスク] を右クリックして [新規] » [リモートタスク] をクリックします。
リモートタスク作成ウィザードが表示されます。
[ようこそ] ページで、[名前] フィールドに Upload Agent Log と入力します。
[タスクにリモートデータベースが必要、またはリモートデータベースを作成] がオンになっている場合はクリアし、[完了] をクリックします。
[フォルダ] ビューで新しいタスクをクリックし、タスクにコマンドを追加します。[コマンドタイプ] を [ファイルをアップロード] に設定します。
[サーバファイル名] を {agent_id}\agent.txt に設定し、[リモートファイル名] を {agent_log} に設定します。コマンドエディタで省略記号 (ピリオド 3 つ) を使用すると、マクロの値を簡単に入力できます。
{agent_log} マクロは、Mobile Link エージェントがリモートデバイスで保持しているログファイルの名前に置き換えられます。
[サーバファイル名] フィールドには、{agent_id} マクロを使用してファイルが置かれるディレクトリを指定しました。このことは非常に重要です。マクロを使用しないでサーバファイル名を指定すると、タスクを実行するすべてのエージェントによって、アップロードファイルが同じ場所に配置されます。このとき、新しいエージェントは、前のエージェントによって書き込まれたファイルを毎回上書きします。マクロを使用すると、各エージェントはログファイルをサーバ上の異なる場所にアップロードするため、すべてのログファイルを表示できるようになります。
新しい Upload Agent Log タスクを右クリックし、[展開] をクリックします。[次へ] をクリックします。
[受信者] で [特定のエージェント] をクリックしてから、エージェント AID_JOHN を選択します。[次へ] をクリックします。
[配信オプション] ページで、[エージェントの次回の同期時] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[結果とステータスのレポート] ページで、[タスクが成功した場合] と [タスクが失敗した場合] をどちらも [すぐに結果とステータスを送信] に設定します。[完了] をクリックします。
管理者は、Sybase Central でタスクを開始する必要があります。タスクを開始するには、[エージェント] の AID_JOHN に移動します。ウィンドウ枠で、[タスク] タブを選択し、Upload Agent Log タスクを右クリックし、[開始] をクリックします。タスクが実行するのを待ちます。
アップロードしたファイルは、Mobile Link コマンドラインで -ftru オプションを使用して指定された Mobile Link アップロードディレクトリに配置されます。アップロードディレクトリには c:\cadmin_demo\consolidated\upload が指定されています。コマンドプロンプトまたは Windows エクスプローラーを使用して、このディレクトリを見てみます。AID_JOHN サブフォルダがあります。このサブフォルダに、アップロードした agent.txt ファイルがあります。
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2013, SAP AG or an SAP affiliate company. - SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 |