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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » Mobile Link クイックスタート » Mobile Link チュートリアル » チュートリアル:Mobile Link リプレイユーティリティを使った複数の Mobile Link クライアントのシミュレート

 

レッスン 5:Mobile Link クライアントデータベースの設定

Mobile Link は、統合データベースサーバと多数のモバイルデータベースとの間で同期を実行できるように設計されています。このレッスンでは、リモートデータベースを作成し、T1 テーブル (このテーブルは統合データベースと同期する) を作成し、同期パブリケーション、ユーザ、サブスクリプションを作成します。

前提条件

このレッスンは、受講者がこれまでのすべてのレッスンを終了していることを前提としています。 レッスン 1:Mobile Link 統合データベースの設定を参照してください。

このレッスンでは、このチュートリアルの開始時に、権限のセクションで一覧されているロールと権限を持っていることを前提としています。 チュートリアル:Mobile Link リプレイユーティリティを使った複数の Mobile Link クライアントのシミュレート

内容と備考

このレッスンでは、SQL Anywhere データベースを統合データベースと Mobile Link クライアントに使用します。また、このチュートリアルの目的上、Mobile Link クライアント、統合データベース、および Mobile Link サーバはすべて同じコンピュータに置きます。

Mobile Link クライアントデータベースを設定するために、リモートデータベースに対して T1 テーブルを作成します。T1 テーブルは、統合データベースの T1 テーブルに対応します。Mobile Link サーバでは、SQL ベースのスクリプトを使用して製品数が同期されます。

テーブルの作成後に、クライアントデータベースで同期ユーザ、パブリケーション、サブスクリプションを作成します。パブリケーションは、リモートデータベース上の同期対象となるテーブルとカラムを識別します。これらのテーブルとカラムを「アーティクル」と呼びます。同期サブスクリプションは、パブリケーションに対する Mobile Link ユーザのサブスクリプションです。

 ♦ タスク
  1. dbinit コマンドラインユーティリティを使用して、Mobile Link クライアントデータベースを作成します。

    次のコマンドを実行して、remote データベースを作成します。

    dbinit -dba DBA,sql remote.db
  2. dbeng16 コマンドラインユーティリティを使用して、Mobile Link クライアントデータベースを起動します。

    次のコマンドを実行して、remote データベースを起動します。

    dbeng16 remote
  3. Interactive SQL を使用して、リモートデータベースに接続します。

    次のコマンドを実行します。

    dbisql -c "SERVER=remote;UID=DBA;PWD=sql"
  4. remote データベース用に T1 テーブルを作成します。

    Interactive SQL で次の SQL 文を実行します。

    CREATE TABLE T1 (
        pk1      INTEGER,
        pk2      INTEGER,
        c1       VARCHAR(30000),
        PRIMARY KEY(pk1,pk2)
    );
    
    SET OPTION PUBLIC.ml_remote_id = '0';
  5. remote データベース用に Mobile Link 同期ユーザ、パブリケーション、サブスクリプションを作成します。

    Interactive SQL で次の SQL 文を実行します。

    CREATE PUBLICATION P1 ( TABLE T1 );
    CREATE SYNCHRONIZATION USER U1;
    CREATE SYNCHRONIZATION SUBSCRIPTION TO P1 FOR U1 TYPE 'TCPIP' ADDRESS 'host=localhost;port=2439';
  6. 次のレッスンのために Interactive SQL を開いたままにします。

結果

リモートデータベース、T1 テーブル、同期パブリケーション、ユーザ、サブスクリプションが作成されます。

次の手順

レッスン 6:同期の記録に進みます。

 参照