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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » Mobile Link クイックスタート » Mobile Link チュートリアル » チュートリアル:Mobile Link リプレイユーティリティを使った複数の Mobile Link クライアントのシミュレート

 

レッスン 8:同期のリプレイ

このレッスンでは、スキーマが Mobile Link サーバにキャッシュされるように同期を実行します。シミュレートされたクライアント情報ファイルを作成し、シミュレートされたクライアントで Mobile Link プロトコル情報をリプレイします。

前提条件

このレッスンは、受講者がこれまでのすべてのレッスンを終了していることを前提としています。 レッスン 1:Mobile Link 統合データベースの設定を参照してください。

このレッスンでは、このチュートリアルの開始時に、権限のセクションで一覧されているロールと権限を持っていることを前提としています。 チュートリアル:Mobile Link リプレイユーティリティを使った複数の Mobile Link クライアントのシミュレート

内容と備考

シミュレートされたクライアント情報ファイルは、記録されたプロトコルを、複数のシミュレートされたクライアント間で同時にリプレイするときにだけ必要です。

 ♦ タスク
  1. 次のコマンドを実行して、remote データベースを同期します。

    dbmlsync -c "SERVER=remote;UID=DBA;PWD=sql" -ot remote3.mls -e "sv=MLReplayDemo" -v+

    次の表は、使用されている各 dbmlsync オプションを説明しています。

    オプション 説明
    -c 接続文字列を指定します。
    -ot メッセージのログの記録先ファイルを指定します。
    -e 同期先のスクリプトバージョンを指定します。
    -v+ ログを取る対象となる情報を指定します。-v+ を使用して、最大冗長ロギングをオンに設定します。

    同期が成功したことを示す出力画面が表示されます。SQL ベースの同期によって、クライアントの T1 テーブル内のローが、統合データベース内の T1 テーブルに転送されました。

  2. mlreplay ユーティリティで使用するために、シミュレートされたクライアント情報ファイルを作成します。

    新しいテキストファイルを作成して、表示されているように次のカンマ区切りリストに書き込みます。



    mlreplay1,,1,
    mlreplay2,,2,
    mlreplay3,,3,
    mlreplay4,,4,
    mlreplay5,,5,
    mlreplay6,,6,
    mlreplay7,,7,
    mlreplay8,,8,
    mlreplay9,,9,
    mlreplay10,,10,
  3. 作業ディレクトリに、そのファイルを mlreplay.csv として保存します。

    クライアント情報ファイルは、10 個のリモートクライアントをシミュレートするために使用できます。

  4. シミュレートされクライアントで、記録した同期をリプレイします。

    次のコマンドを実行します。

    mlreplay -ap -x tcpip -ot mlreplay.mls -sci mlreplay.csv recorded_protocol_mlreplay_svr_2.mlr

    次の表は、使用されている各オプションを説明しています。

    オプション 説明
    -ap mlreplay ユーティリティによって Mobile Link サーバ上で進行オフセット不一致警告が生成されないように、リプレイセッションでリプレイされている同期の進行を調整します。
    -x 同期要求を受信するために使用するプロトコルを設定します。
    -ot メッセージのログを取るファイルを指定します。
    -sci クライアント情報ファイルのロケーションを指定します。

    mlreplay ユーティリティは、recorded_protocol_mlreplay_svr_2.mlr という記録されたプロトコルファイルに、接続の開始から接続の最後までの情報を格納します。

  5. テキストエディタで mlreplay.mls ログファイルを開き、Mobile Link リプレイの結果を確認します。

結果

同期が実行され、スキーマが Mobile Link サーバ上でキャッシュされ、シミュレートされたクライアントに関する Mobile Link プロトコル情報をリプレイするためにシミュレートされたクライアント情報ファイルが作成されます。

次の手順

クリーンアップに進みます。

 参照