Relay Server ファームの各コンピュータに Relay Server ファイルを配備してから Apache で Relay Server を実行する必要があります。
前提条件
Relay Server コンポーネントのインストールは、SQL Anywhere のインストールで実行します。Linux では、SQL Anywhere のインストール時に /opt/sqlanywhere16 ディレクトリに Relay Server のファイルがインストールされます。
内容と備考
対話型クイック設定機能は、この手順の代替手段として提供されます。クイック設定機能:
Relay Server 用の Web サーバを設定します
デモアプリケーションを作成します
クイックリファレンスガイドを生成します
クイック設定は 2 つの主要手順から構成されます。
Relay Server 用の Apache Web サーバを設定します。この手順を行うには、install-dir/relayserver/quicksetup_apache ディレクトリの ap-setup.sh スクリプトを実行します。
Relay Servert テストサービスを作成して起動します。この手順を行うには、install-dir/relayserver/quicksetup_apache ディレクトリの rs-test-setup.sh スクリプトを実行します。
Apache 用の Relay Server は、次の実行ファイルから構成されます。
Relay Server 設定ファイル rs.config を作成します。
rs.config を install-dir/relayserver/apache??/bin64 ディレクトリにコピーします。
次のガイドラインに従って、Relay Server 設定ファイル rs.config を編集します。
ファイルには、次の 4 つのセクションが必要です。
各セクションはセクションタグで開始します。セクションタグは、セクション名を識別するキーワードを角カッコで囲んだ形式になっています。
各セクションに適切なプロパティを追加します。プロパティは、等号の左側にプロパティ名、等号の右側にその値を指定することによって定義されます。たとえば、property name = value。
設定ファイルには、7 ビット ASCII 文字以外を含めることはできません。
LD_LIBRARY_PATH 環境変数には、Apache install-dir/lib64 と install-dir/relayserver/apache??/bin64 ディレクトリが含まれている必要があります。設定する /<apache-dir>/bin/envvars ファイルを編集してから LD_LIBRARY_PATH をエクスポートします。
Apache の conf/httpd.conf ファイルを編集します。
Relay Server のクライアントモジュールとサーバモジュールをロードするための、次の行を追加します。
LoadModule iarelayserver_client_module install-dir/relayserver/apache??/bin64/mod_rs_ap_client.so |
LoadModule iarelayserver_server_module install-dir/relayserver/apache??/bin64/mod_rs_ap_server.so |
異なる URL を使用するすべてのモジュールが関係し、すべてのモジュールは、URL パスで iarelayserver 文字列を明示的に指定して検索します。URL のその部分を変更する必要はありません。
SQL Anywhere モニタのサポートモジュールをロードするための、次の行を追加します。
LoadModule iarelayserver_monitor_module install-dir/relayserver/apache??/bin64/mod_rs_ap_monitor.so |
Remote 管理のサポートモジュールをロードするための、次の行を追加します。
LoadModule iarelayserver_admin_module install-dir/relayserver/apache??/bin64/mod_rs_ap_admin.so |
クライアントモジュールの <LocationMatch> セクションを作成するために次の行を追加します。
<LocationMatch /cli/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-client-handler </LocationMatch> |
サーバモジュールの <LocationMatch> セクションを作成するために次の行を追加します。
<LocationMatch /srv/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-server-handler RSConfigFile "/install-dir/relayserver/apache??/bin64/rs.config" </LocationMatch> |
Relay Server 設定ファイル rs.config の場所を指定する RSConfigFile
ディレクティブを指定してください。
SQL Anywhere モニタモジュールの <LocationMatch> セクションを作成するために次の行を追加します。
<LocationMatch /mon/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-monitor-handler </LocationMatch> |
Remote 管理モジュールの <LocationMatch> セクションを作成するために次の行を追加します。
<LocationMatch /admin/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-admin-handler </LocationMatch> |
TimeOut ディレクティブが設定されている場合は、60 秒以上に設定されていることを確認します。
Linux の場合、Apache がプロセスを生成するときに次のいずれかの環境変数がグローバルに設定されている場合、これ以上 Apache を設定する必要はありません。$TMP、$TMPDIR、または $TEMP
これらの環境変数のいずれもグローバルに設定されていない場合、または既定の Relay Server ログファイルを特定のテンポラリディレクトリに保存する場合は (たとえばカスタマイズしないでステイトマネージャを自動的に起動する場合)、ファイル /<apache-dir>/bin/envvars を編集して TMP を設定し、エクスポートします。
たとえば、envvars ファイルで $TMP を編集する場合は、次のようにします。
set TMP="/tmp" export TMP |
これにより、Apache がプロセスを作成する前に、Apache が作成するシェル内で環境変数が設定されます。
Apache ユーザプロセスには、指定された tmp ディレクトリへの書き込みパーミッションが必要です。
起動中に Relay Server の設定を更新するには、次の手順に従います。
更新された設定ファイルを install-dir/relayserver/apache??/bin64 ディレクトリにコピーします。
install-dir/relayserver/apache??/bin64 ディレクトリから、次のコマンドラインを実行して設定の更新を適用します。
rshost -u -f rs.config |
複数のサーバを含むファームとして Relay Server を設定する場合は、Relay Server ファーム内のコンピュータごとに前述の手順を繰り返します。
Linux でサポートされている Apache のバージョンについては、 http://www.sybase.com/detail?id=1061806 を参照してください。
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2013, SAP AG or an SAP affiliate company. - SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 |