Relay Server ファームの各コンピュータに Relay Server ファイルを配備してから IIS 6.0 で Relay Server を実行する必要があります。
前提条件
Relay Server のコンポーネントは、SQL Anywhere 16 のインストール時にその一部としてインストールします。インストール処理では、Relay Server が実行されるコンピュータに、必要なすべてのファイルが自動的に配備されます。
デフォルトでは、すべてのファイルが %SQLANY16% にインストールされ、コンピュータのビット設定が使用されます。
%SQLANY16%\Bin64 は、管理用の DLL と実行プログラムに使用されます。
%SQLANY16%\RelayServer\IIS\Bin64 は、該当するフォルダ (Admin、Client、Monitor、Server など) にある Relay Server 固有のファイルに使用されます。Server フォルダには、rshost.exe と rs.config ファイルが含まれています。
内容と備考
この手順の代替手段として、対話型クイック設定機能、rs-setup.bat が提供されています。rs-setup.bat は %SQLANY16%/RelayServer/IIS/quicksetup_iis6 ディレクトリにあり、次のタスクを実行します。
デモアプリケーションを作成します
クイックリファレンスガイドを生成します
Windows 用の Relay Server は、次の実行プログラムから構成されます。
サポートされている IIS のバージョンについては、 http://www.sybase.com/detail?id=1061806 を参照してください。
IIS 上の Relay Server 用設定スクリプトは、%SQLANY16%\RelayServer\IIS ディレクトリにあります。
Microsoft IIS マネージャで、既定の Web サイトの下に Relay Server に使用する rs という仮想ディレクトリを作成します。この仮想ディレクトリの物理的な場所は、%SQLANY16%\RelayServer\IIS\Bin64 です。
次のガイドラインに従って、Relay Server 設定ファイル rs.config を作成します。
ファイルには、次の 4 つのセクションが必要です。
各セクションはセクションタグで開始します。セクションタグは、セクション名を識別するキーワードを角カッコで囲んだ形式になっています。
各セクションに適切なプロパティを追加します。プロパティは、等号の左側にプロパティ名、等号の右側にその値を指定することによって定義されます。たとえば、property name = value。
設定ファイルには、7 ビット ASCII 文字以外を含めることはできません。
アプリケーションプールを作成します。
Microsoft IIS マネージャコンソールを起動します。
[アプリケーション プール] を右クリックし、RS_POOL などの新しいアプリケーションプールを作成します。
作成したアプリケーションプールのプロパティを編集します。
[リサイクル] タブをクリックし、すべてのリサイクルオプションをオフにします。
[パフォーマンス] タブをクリックして、次のことを行います。
[アイドルなワーカー プロセスの解放までの待ち時間] をオフにします。
ワーカープロセスの数をプロセッサコアの合計数に設定します。使用率やパフォーマンスの傾向に応じてこの値をさらに調整することができます。詳細については、Web ガーデンサイズに関する Microsoft IIS パフォーマンスの記述を参照してください。
デフォルト Web サイトの接続タイムアウトプロパティを最小の 60 秒に設定します。この値のデフォルト値は 120 秒であり、これで十分です。
IIS マネージャコンソールを使用して rs のプロパティを編集し、Relay Server の Web 拡張機能を有効にします。
[ディレクトリ] タブをクリックし、次の操作を行います。
実行のアクセス許可を [スクリプトおよび実行可能ファイル] に設定します。
[アプリケーションの設定] の下の [作成] をクリックします。関連付けるアプリケーションプールとして手順 3 で作成したアプリケーションプールを選択します。
[ディレクトリ セキュリティ] タブをクリックし、次の操作を行います。
[認証とアクセス制御] で [編集] をクリックします。
匿名アクセスを有効にし、Administrators グループに属するユーザ名とパスワードを設定します。
または、設定を組み込みユーザ IUSR_%computername% のままにして、Microsoft IIS メタベースへのアクセスパーミッションを付与するために次のコマンドを実行する方法もあります。
C:\Windows\Microsoft.Net\Framework\<Version>\aspnet_regiis.exe -ga IUSR_%computername% |
Microsoft IIS マネージャの [Web サーバ拡張] で、rs_server.dll、rs_client.dll、rs_monitor.dll を新しい Web サービス拡張機能として追加します。拡張名には ISAPI を指定し、DLL では拡張ステータスを Allowed に設定する必要があります。
Relay Server 設定ファイルを作成し、それを %SQLANY16%\RelayServer\IIS\BinXX\server ディレクトリにコピーすることによって Relay Server 設定ファイルを配備します。
パフォーマンスのヒントを参考にして、最適なパフォーマンスを得ることができるようにします。
コンピュータが起動されたとき、次のようなコマンドラインを使用して Relay Server State Manager を自動的に起動するサービスを定義します。
dbsvc -as -t rshost -w RelayServer "%SQLANY16%\RelayServer\IIS\BinXX\Server\rshost.exe" -q -qc -f "%SQLANY16%\RelayServer\IIS\BinXX\Server\rs.config" -o "c:\temp\ias_relay_server.log" |
ステイトマネージャをサービスとして起動することをおすすめします。ただし、Relay Server によって自動的に起動することもできます。
Windows 上で Microsoft IIS 6.0 用の Relay Server 設定を更新します。
更新中の Relay Server ファームに属するコンピュータごとに、更新した設定ファイルを Relay Server Web サイトのホームディレクトリにある %SQLANY16%\RelayServer\IIS\BinXX\Server ディレクトリにコピーします。
%SQLANY16%\RelayServer\IIS\BinXX\Server ディレクトリから、次のコマンドラインを実行して設定の更新を適用します。
rshost -u -f rs.config |
更新中の Relay Server ファーム内のコンピュータごとに、前述の手順を繰り返します。
IIS で Relay Server を設定した後、IIS サーバまたはコンピュータを再起動することをおすすめします。
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