Outbound Enabler Record

Outbound Enabler Record (OER) はリレー障害の診断やパフォーマンスの調査に使用できます。OER は、特定の要求に対する Outbound Enabler の処理について簡潔にまとめたもので、内容は要求、タイミング、重要なデバッグ情報、要求のステータス、データボリュームなどです。Outbound Enabler Record は、冗長性が 1 以上に設定されている場合に Outbound Enabler のログの一部として生成されます。各 HTTP 要求に OER が 1 行作成されます。

Outbound Enabler Record は、データ型 (シンボル表現) と値で構成されます。シンボルとそれに関連付けられているデータ型を次の表に示します。

シンボル	データ型
b:	バイト数
c:	一般的な数値の数
i:	ID または数値コード
m:	ミリ秒単位の時間
x:	16 進数
name:string	可変長の名前付き文字列値。これには、次のものがあります。ユーザエージェント情報、アフィニティ情報、cookie 情報、Outbound Enabler エラー、Outbound Enabler のエラーパラメータ、Relay Server の名前、Relay Server のエラー名、ラベル。
up	バックエンドへの要求のリレー (応答を除く) に関連付けられている要素
rtp	往復トランスポートおよび、最後の上りパケットと最初の下りパケットの処理に関連付けられている要素
dn	バックエンドから Relay Server への要求のリレー (応答を除く) に関連付けられている要素

記号は (フィールド名として) 結合され、特定の種類のデータを表します。たとえば、b:up.maxReqQ は、上り (up) の各要求のパケットキュー (maxReqQ). の最大メモリ利用量のバイト数 (b:) を表します。

フィールド名	データ型
i:oidx	Relay Server ファーム内の Relay Server インデックス
i:ridx	その Relay Server に割り当てられた一時的な要求インデックス
i:sidx	Outbound Enabler が最初の要求に割り当てたアプリケーションセッションインデックス
x:snum	Relay Server が最初の要求に割り当てたセッションシリアル番号
x:sfp	Relay Server が最初の要求に割り当てたセッションフィンガープリント
m:up	最初の要求パケットの送信から最後の要求パケットの送信までの要求リレー時間
m:rtp	Outbound Enabler とバックエンドサーバの間の、最後の要求パケット送信から、最初の応答パケット受信までの往復処理時間 (バックエンド処理時間を含む)
m:dn	最初の応答パケットの到達から最後の応答パケットの到達までの応答リレー時間
m:close	最後の応答パケットの到達からガーベジコレクションまたはアフィニティコンテキストの再利用までのアイドル時間
b:up.maxReqQ	各要求の上りパケットキューの最大メモリ使用量
b:dn.maxShrQ	この要求の応答リレー時間における共有下りパケットキューの最大メモリ使用量
i:err	エラー ID
err.p0	Outbound Enabler からの最初のエラーパラメータ
err.p1	Outbound Enabler からの 2 番目のエラーパラメータ
err.p2	Outbound Enabler からの 3 番目のエラーパラメータ

Outbound Enabler Record の例を示します。

I. 2012-11-09 02:35:12.821-0500 <OEHost> OER header:   i:oidx     i:ridx     i:sidx     x:snum      x:sfp |       m:up      m:rtp       m:dn    m:close | b:up.maxReqQ b:dn.maxShrQ |  i:err ...other-variable-length-elements...
I. 2012-11-09 02:35:41.070-0500 <Backend-0000> OER row:     0          0          0          0   d9d72990 |       2364        999         23      20620 |        49723        65455 |      0 <err:OEE_NO_ERROR> <err.p0:> <err.p1:> <err.p2:>
I. 2012-11-09 02:36:05.153-0500 <Backend-0000> OER row:     0          0          0          0   d9d72990 |       2439        999         21      20615 |        56968        65455 |      0 <err:OEE_NO_ERROR> <err.p0:> <err.p1:> <err.p2:>
I. 2012-11-09 02:36:08.614-0500 <Backend-0000> OER row:     0          0          0          0   d9d72990 |       2439        999         21          0 |        56968        65455 |      0 <err:OEE_NO_ERROR> <err.p0:> <err.p1:> <err.p2:>
I. 2012-11-09 03:53:12.362-0500 <Backend-0000> OER row:     0          0          1          0   87293f45 |          0          0          0          0 |            0            0 |   1029 <err:OEE_RS_IDX_NOT_FOUND> <err.p0:61166> <err.p1:> <err.p2:>

参照

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