次に、SQL Anywhere バージョン 12.0.1 の新機能を示します。
サポートされるプラットフォームのリストに加えられた変更については、 http://www.sybase.com/detail?id=1061806を参照してください。
空間データのサポートの強化 SQL Anywhere の空間データサポートに以下の強化が行われました。
パフォーマンスの改善 次の空間操作のパフォーマンスが大幅に改善されました。
シェイプファイルのロード時間
多角形と複数多角形および曲面の空間参照系に属する多角形を含むコレクションのロード
複雑な多角形と複数多角形のロード (たとえば、多数のリングまたは多数の点を含むリングで定義される多角形)
複雑なジオメトリに適用される ST_Union および ST_Intersection などの空間セット操作
ST_Contains and ST_Intersects などの空間述部
ジオメトリの 1 つが点である空間述部
インデックス付きの曲面ジオメトリカラムに ST_WithinDistance または ST_Distance を適用する空間述部
Interactive SQL:インポートウィザードでシェイプファイルをサポート インポートウィザードに ESRI シェイプファイルをインポートするオプションが含まれるようになりました。インポートウィザードを使用したデータのインポートを参照してください。
Interactive SQL:INPUT 文の新しい FORMAT SHAPEFILE および SRID 句 INPUT 文で FORMAT SHAPEFIL 句を使用した ESRI シェイプファイルのロードをサポートするようになりました。INPUT 文にシェイプファイルをロードするときに使用する SRID を指定する SRID 句も追加されました。INPUT 文 [Interactive SQL]を参照してください。
新しい st_geometry_load_shapefile システムプロシージャ st_geometry_load_shapefile システムプロシージャを使用すれば、ファイルの名前、データをロードするために使用する SRID およびデータを作成してロードするテーブルの名前を提供することによって ESRI シェイプファイルをロードできます。テーブルのカラムは、シェイプファイルで指定されたカラム名から取得されます。st_geometry_load_shapefile システムプロシージャを参照してください。
この新しいストアドプロシージャにアクセスするには、データベースをアップグレードする必要があります。
ST_CircularString 補間許容値を指定する新しいデータベースオプション ST_CircularString ジオメトリの補間を制御するために st_geometry_interpolation オプションが追加されました。st_geometry_interpolation オプションを参照してください。
ST_WithinDistanceFilter の強化 曲面の空間参照系のジオメトリで空間述部 ST_WithinDistanceFilter がサポートされるようになりました。ST_Geometry タイプの ST_WithinDistanceFilter メソッドを参照してください。
java_class_path オプションの強化 java_class_path database オプションを使用して、システムクラスローダが Java VM を起動する前にクラスパスに追加するクラスと JAR ファイルを指定できるようになりました。このオプションは、アプリケーションでディレクトリまたは JAR ファイルを提供する場合に便利です。java_class_path optionを参照してください。
新しい MATVIEW ODBC 接続パラメータ MATVIEW 接続パラメータを使用すれば、ODBC 関数 SQLTables を実行するときに実体化ビューのテーブルタイプに返す文字列を指定できます。デフォルトでは、SQLTables 関数によって返される値は VIEW です。MatView (MATVIEW) 接続パラメータを参照してください。
新しい -kp データベースサーバオプション -kp オプションを使用して、標準形式の server-name/hostname@REALM でサーバプリンシパルを指定できるようになりました。-kp オプションは、データベースサーバに対する Kerberos 認証された接続を有効にします。-kp データベースサーバオプションを参照してください。
PartnerState プロパティの強化 PartnerState プロパティが DB_PROPERTY 関数と共に使用した場合に次のいずれかの値を返すようになりました。
connected 現在のサーバから指定されたサーバへの接続および指定されたサーバから現在のサーバへの接続があります。
incoming only 指定されたサーバからこのサーバへの接続があります。
outgoing only このサーバから指定されたサーバへの接続があります。
disconnected このサーバと指定されたサーバの間に接続がありません。
NULL データベースはミラーリングされていません。
PartnerState データベースプロパティを参照してください。
MirrorServerState プロパティの強化 MirrorServerState プロパティが、DB_EXTENDED_PROPERTY 関数と共に使用した場合に次のいずれかの値を返すようになりました。
connected 現在のサーバから指定されたサーバへの接続および指定されたサーバから現在のサーバへの接続があります。
incoming only 指定されたサーバからこのサーバへの接続があります。
outgoing only このサーバから指定されたサーバへの接続があります。
disconnected このサーバと指定されたサーバとの間に接続はありません。
NULL データベースはミラーリングされていません。
MirrorServerState データベースプロパティ、DB_PROPERTY 関数 [システム]、DB_EXTENDED_PROPERTY 関数 [システム]を参照してください。
新しい sp_forward_to_remote_server プロシージャ sp_forward_to_remote_server ストアドプロシージャを使用して、アプリケーションがリモートサーバ上で SQL 文を実行し、この文によって生成される結果セットを取得できます。sp_forward_to_remote_server システムプロシージャを参照してください。
このストアドプロシージャにアクセスするには、データベースをアップグレードする必要があります。
新しい sa_user_defined_counter_add システムプロシージャ sa_user_defined_counter_add システムプロシージャを使用して、ユーザ定義のプロパティの値を変更できます。sa_user_defined_counter_add システムプロシージャを参照してください。sa_user_defined_counter_add システムプロシージャを参照してください。
このストアドプロシージャにアクセスするには、データベースをアップグレードする必要があります。
新しい sa_user_defined_counter_set システムプロシージャ sa_user_defined_counter_set システムプロシージャを使用して、ユーザ定義のプロパティの値を設定できます。sa_user_defined_counter_set システムプロシージャを参照してください。
このストアドプロシージャにアクセスするには、データベースをアップグレードする必要があります。
SQLANYSAMP12 環境変数 Unix および Mac OS X インストーラで sa_config および sample_config スクリプトに SQLANYSAMP12 環境変数が設定されるようになりました。Unix では、sample_config スクリプトを使用して、ユーザ別のサンプルのコピーを作成できます。これはマルチユーザインストールに便利です。シングルユーザインストールの場合、sa_config スクリプトで $SQLANY12/samples に SQLANYSAMP12 を設定します。SQLANYSAMP16 環境変数とsa_config.sh と sample_config32.sh/sample_config64.sh のソース指定 [UNIX および Mac OS X] を参照してください。
データ型 LONG VARCHAR、LONG BINARY、および LONG NVARCHAR の IN パラメータをリモートプロシージャコールで使用可能 リモートプロシージャコールにデータ型 LONG VARCHAR、LONG BINARY、および LONG NVARCHAR の IN パラメータを含むことができるようになりました。さらに、データ型 VARCHAR、NVARCHAR、および BINARY のパラメータが 255 バイトに制限されなくなりました。リモートプロシージャの作成 (Sybase Central の場合)を参照してください。
CREATE SERVER 文の USING 句に変数を含めることが可能 CREATE SERVER 文の USING 句に変数を含めることができるようになりました。この機能を使用すれば、ユーザは動的なリモートデータアクセスサーバを作成できます。CREATE SERVER 文を参照してください。
リモートデータアクセスで SQL Anywhere の ODBC ドライバを直接ロード可能 Windows と UNIX の両プラットフォームで ODBC ドライバマネージャをバイパスして、リモートデータアクセスで SQL Anywhere ドライバが直接ロードされるようにリモートサーバを定義できます。リモートサーバを指定する際、次の構文を使用します。この後には、接続文字列の残りの部分を続けます。
CREATE SERVER remote-server CLASS 'SAODBC' USING 'DRIVER=SQL Anywhere Native;...'; |
'DRIVER=SQL Anywhere Native'
を使用しないで定義されている SQL Anywhere リモートサーバが複数ある場合、リモートデータアクセスは他のリモートサーバのドライバマネージャを引き続き使用します。
CREATE EXISTING TABLE 文および CREATE PROCEDURE 文の AT 句に変数を含めることが可能 CREATE EXISTING TABLE および CREATE PROCEDURE 文の AT 句に変数を含めることができるようになりました。この機能を使用すれば、ユーザはプロキシテーブルまたはプロキシプロシージャを複数のリモートテーブルまたはプロシージャにマッピングできます。CREATE EXISTING TABLE 文とCREATE PROCEDURE 文を参照してください。
MERGE 文の RAISERROR 句および RAISERROR 文への強化 RAISERROR 文を使用することによって、SQL Anywhere データベースサーバはアプリケーションでカスタマイズしたエラーを発生させることができます。データベースサーバはまた組み込みグローバル変数 SQLCODE を提供します。この変数の値を調べて、現在の接続の最後の文の実行中に発生した特定のエラーを識別できます。データベースサーバは固定 -631 エラーメッセージの代わりに SQLCODE のユーザ指定のエラー番号をレポートするようになりました。MERGE 文とRAISERROR 文を参照してください。
VALIDATE TEXT INDEX 文 VALIDATE TEXT INDEX 文を使用して、テキストインデックス内の単語の位置情報が正常であることを確認できます。位置情報が壊れている場合、エラーが生成されます。VALIDATE 文を参照してください。
TOP および LIMIT 句の拡張構文
TOP { ALL | limit } START AT startat
および LIMIT limit [ OFFSET offset ]
句が limit, offset、および startat 引数の簡単な計算式をサポートするようになりました。TOP は ALL limit をサポートし、指定された startat 値の後にすべてのローが返されることを示します。( limit + offset ) と ( limit + startat -1 ) の最大値が 9223372036854775807 = 2^64-1 に増えました。
次の項を参照してください。
SQL Anywhere OLE DB プロバイダが DBTYPE_DBTIMESTAMPOFFSET データ型をサポート SQL Anywhere OLE DB プロバイダが DBTYPE_DBTIMESTAMPOFFSET データ型をサポートするようになりました。DBTYPE_DBTIMESTAMPOFFSET (146) は TIMESTAMP WITH TIME ZONE (または DATETIMEOFFSET) データ型をサポートする OLE DB 型です。このデータ型をサポートすることにより、SQL Anywhere データベースと他のデータベース管理システム (SQL Anywhere を含む) 間でのデータテーブルの転送が容易になります。
Web サービスで HTTP リダイレクト操作の改善された制御をサポート CREATE PROCEDURE および CREATE FUNCTION 文の新しい SET REDIR 句は許容される最大数のリダイレクションの制御を可能にし、自動的にリダイレクトする HTTP ステータスを指定します。
303 ステータスを受信する POST HTTP メソッドを指定する Web サービスプロシージャが GET HTTP メソッドを使用してリダイレクト要求を発行します。
HTTP クライアントプロシージャで相対パスのリダイレクションを処理するようになりました。以前は、サーバで絶対 URL が提供された場合にのみリダイレクションを実行できました。
リダイレクトを受け取る GET メソッドのみが、リダイレクト応答のロケーションヘッダ URL によって指定されたクエリコンポーネントを提供します。リダイレクトを受け取る POST メソッドがリダイレクト応答のロケーションヘッダによって指定されたパスとクエリコンポーネントを含む要求の URL を発行します。この要求の本文には、プロシージャによって生成されたクエリコンポーネントが含まれます。
URL 句内および (自動的に生成されて) プロシージャに渡されたパラメータからの両方でクエリパラメータを指定できるようになりました。これは、GET HTTP メソッドを指定するプロシージャにのみ該当します。
Windows Mobile でセキュア Web サービスをサポート Windows Mobile で HTTPS and HTTPS_FIPS を使用する Web サービスプロシージャがサポートされるようになりました。
SQL Anywhere JDBC ドライバが PreparedStatement.setClob() をサポート SQL Anywhere JDBC ドライバが PreparedStatement.setClob() をサポートするようになりました。
以前のリリースでは、SQL Anywhere JDBC ドライバは PreparedStatement.setBlob、ResultSet.getBlob、ResultSet.getClob をサポートしていました。SQL Anywhere JDBC ドライバは 3 つの PreparedStatement.setClob メソッドのうちの 2 つをサポートするようになりました。これらのメソッドについては、以下に説明します。
PreparedStatement.setClob( int parameterIndex, Clob x ) PreparedStatement.setClob( int parameterIndex, Reader reader, long length ) |
以下のバリエーションは、SQL Anywhere JDBC ドライバではサポートされていません。
PreparedStatement.setClob( int parameterIndex, Reader reader ) |
PreparedStatement.setClob( int parameterIndex, Clob x )
オーバロードを使用する場合、ユーザ提供の Clob 実装は Clob.length および Clob.getCharacterStream メソッドのみサポートする必要があります。また、大きい文字列および大きい文字ストリームの場合、SQL Anywhere
JDBC ドライバ内の新しい PreparedStatement.setClob メソッドが PreparedStatement.setString および PreparedStatement.setCharacterStream メソッドよりもパフォーマンスとメモリ使用率の両方で推奨されます。JDBC サポートを参照してください。
SQL Anywhere Java VM ClassLoader がシャットダウンフックをサポート データベースサポートでの Java の提供に使用される SQL Anywhere Java VM ClassLoader を使用して、アプリケーションでシャットダウンフックをインストールできます。Java VM でのシャットダウンフックを参照してください。
SQL Anywhere .NET SetupVSPackage インストーラ SetupVSPackage アプリケーションで Global Assembly Cache や Windows Microsoft.NET machine.config ファイルの更新などのいくつかのインストーラ機能を実行できるようになりました。SQL Server 2008 以降がシステムにインストールされている場合、SetupVSPackage で MSSqlToSA.xml および SAToMSSql10.xml と呼ばれる 2 つのマッピングファイルを SQL Server の DTS\MappingFiles フォルダにインストールすることもできます。.NET クライアントの配備を参照してください。
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