次に、バージョン 11.0.0 で導入された Interactive SQL の変更点を示します。
プランビューアでグラフィカルプランを表示可能 Interactive SQL で、プランビューアと呼ばれるサイズ変更可能な別ウィンドウで SQL Anywhere データベースのグラフィカルなプランを表示できるようになりました。この変更によって、[プランビューア] ウィンドウを一度に複数開くことができるので、プランの表示と比較が簡単になります。プランビューアにアクセスするには、[ツール] » [プランビューアを開く] をクリックします。Ultra Light データベースのテキストプランもプランビューアに表示されます。詳細とノードの統計を含むグラフィカルなプランの作成を参照してください。
また、Interactive SQL の isql_plan オプションはサポートされていません。
長いプランと短いプランの表示はサポート終了 SQL Anywhere データベースのテキストプランを Interactive SQL で表示できなくなりました。ただし、EXPLANATION 関数と PLAN 関数を使用してテキストプランを取得することはできます。Ultra Light データベースのテキストプランは、Interactive SQL でプランビューアを使用して表示できます。
実行プランと結果セットの印刷 [Ctrl + P] を押すか、[ファイル] » [印刷] をクリックして、[SQL 文] ウィンドウ枠の内容と結果セットを印刷できるようになりました。これまでは、[SQL 文] ウィンドウ枠の内容しか印刷できませんでした。プランビューアで印刷するには、[印刷] ボタンをクリックします。
[SQL 文] ウィンドウ枠への行番号の追加 [SQL 文] ウィンドウ枠の左側に行番号が表示されるようになりました。この行番号によって、構文エラーの場所を特定できるようになります。
[SQL 文の実行] ツールバーボタンの強化 これまでは、[Interactive SQL] ツールバーで、[SQL 文の実行] ボタンをクリックするとすべての SQL 文が実行されていました。このリリースでは、ボタンのクリック時に、すべての文を実行するか選択されている文のみを実行するかを指定できます。
[SQL 文の実行] ボタンの動作を設定するには、[ツール] » [オプション] » [ツールバー] をクリックします。Interactive SQL の SQL 文を参照してください。
バッチ文の実行の強化
Interactive SQL で文のバッチが実行されるときのフィードバックが改善されました。[SQL 文] ウィンドウ枠から SQL 文を実行する場合、実行されている文が選択され、全体が見えるようにスクロールされます。[ファイル] » [スクリプトの実行] をクリックしてスクリプトファイルを実行する場合、スクリプトの進行状況を示すステータスウィンドウが表示されます。SQL 文の実行 (Interactive SQL)を参照してください。
[結果] ウィンドウ枠で、[Ctrl + A] を押すと、すべての結果を選択できるようになりました。現在フェッチされている結果だけでなく、結果セット全体も選択できます。[結果] ウィンドウ枠に結果セット全体が含まれていない場合、残りの結果をフェッチするよう要求されます。残りをフェッチしないと、現在フェッチされている結果のみが選択されます。
[結果] タブからセルをコピーすると、コピーされたデータが isql_field_separator、isql_quote、isql_escape_character の各 Interactive SQL オプションに基づいてフォーマットされるようになりました。また、結果セットから選択した値、ロー、およびカラムをクリップボードにコピーすることもできます。Interactive SQL 結果セットからロー、カラム、セルをコピーするを参照してください。
[結果] タブのカラムヘッダをクリックすると、そのカラムを基準にして結果がソートされます。[結果] ウィンドウ枠に結果セット全体が含まれていない場合、残りの結果をフェッチするよう要求されます。残りをフェッチしないと、現在フェッチされている結果のみがソートされます。
結果セットの選択されたローに基づいて INSERT 文、DELETE 文、UPDATE 文を生成し、クリップボードにコピーできるようになりました。Interactive SQL の結果セットから SQL 文を生成するを参照してください。
Interactive SQL の [結果] ウィンドウ枠が強化され、次の機能が追加されました。これらの機能は右クリックメニューから選択できます。
[コピー] » [セルのコピー] 選択されたセルの内容をコピーします。
[コピー] » [カラムのコピー] 選択されたセルのカラム値をコピーします。
[生成] » [INSERT 文] 選択されている各ローに対して INSERT 文を生成し、クリップボードにコピーします。
[生成] » [DELETE 文] 選択されている各ローに対して DELETE 文を生成し、クリップボードにコピーします。
[生成] » [UPDATE 文] 選択されている各ローに対して UPDATE 文を生成し、クリップボードにコピーします。生成された文によって、カラムの値が現在の値に設定されます。したがって、文を実行しても、実際にはカラムの値は変更されません。この機能は、実行に先立って、編集可能なテンプレートの UPDATE 文を提供する際に便利です。
Interactive SQL 結果セットからロー、カラム、セルをコピーするとInteractive SQL の結果セットから SQL 文を生成するを参照してください。
Interactive SQL 文の強化
DESCRIBE 文の強化 DESCRIBE 文によって、Interactive SQL に接続されているデータベースまたはデータベースサーバに関する情報を返せるようになりました。DESCRIBE 文 [Interactive SQL]を参照してください。
INPUT 文と READ 文の強化 INPUT 文と READ 文で相対パスの解決を試行する際に、2 つの方法が取られるようになりました。INPUT 文 [Interactive SQL]とREAD 文 [Interactive SQL]を参照してください。
ODBC ソースからのインポートとエクスポートの新規サポート INPUT 文と OUTPUT 文を使用してデータベースからインポートしたりデータベースにエクスポートしたりするときに、ODBC データソースを指定できるようになりました。これを行うには、新しい USING 句を使用します。INPUT 文 [Interactive SQL]とOUTPUT 文 [Interactive SQL]を参照してください。
インポートウィザードとエクスポートウィザードを使用するときにも ODBC データソースを指定できます。インポートウィザードを使用したデータのインポートとエクスポートウィザードを使用したデータのエクスポートを参照してください。
バイト順マーク (BOM) の新規サポート データ中のバイト順マーク (BOM) を処理するかどうかを制御できるようになりました。これを行うには、新しい BYTE ORDER MARK 句を使用します。INPUT 文 [Interactive SQL]とOUTPUT 文 [Interactive SQL]を参照してください。
INPUT 文のサポートフォーマットの変更 INPUT 文では、dBase、Lotus、Excel および FoxPro の各ファイルフォーマットがサポートされなくなりました。TEXT と FIXED は引き続きサポートされています。サポートされなくなったファイルフォーマットを引き続き使用したい場合は、ODBC ドライバを使用する必要があります。INPUT 文 [Interactive SQL]を参照してください。
OUTPUT 文のサポートフォーマットの変更 OUTPUT 文では、dBase、Lotus、Excel および FoxPro の各ファイルフォーマットがサポートされなくなりました。TEXT、FIXED、HTML、SQL、および XML は引き続きサポートされています。OUTPUT 文 [Interactive SQL]を参照してください。
dbisqlc ユーティリティの INPUT 文と OUTPUT 文で ASCII フォーマットの名前を TEXT に変更 dbisqlc ユーティリティと一緒に INPUT 文と OUTPUT 文を使用する場合、このリリースでは次のフォーマットの名前が変更されています。
以前の SQL Anywhere リリースでのフォーマットの名前 | 新しいフォーマットの名前 |
---|---|
ASCII | TEXT |
TEXT | COLUMNS |
インポートウィザードとエクスポートウィザードの変更 インポートウィザードまたはエクスポートウィザードが終了するとき、ウィザードによって生成された SQL 文がコマンド履歴に保存されます。生成された SQL 文を表示するには、[SQL] » [履歴] をクリックします。
Interactive SQL オプション
isql_allow_read_client_file と isql_allow_write_client_file これらの 2 つのオプションは、クライアント側のファイルの読み込み/書き込み要求に対する Interactive SQL の応答方法を記述します。isql_allow_read_client_file オプション [Interactive SQL]とisql_allow_write_client_file オプション [Interactive SQL]を参照してください。
-codepage オプションは廃止予定 Interactive SQL に特定のコードページを含むファイルを読み込ませる場合、INPUT 文、OUTPUT 文、または READ 文の ENCODING 句を使用してください。次の項を参照してください。
isql_plan オプションのサポート終了 Interactive SQL の isql_plan オプションはサポートされなくなりました。下位互換のため、このオプションを設定しようとすると通知されずに無視されます。詳細とノードの統計を含むグラフィカルなプランの作成を参照してください。
SET OPTION 文の PUBLIC キーワードの削除 SET OPTION 文を使用して Interactive SQL のオプションを設定するための PUBLIC キーワードはサポートされなくなりました。Interactive SQL オプションを参照してください。
Interactive SQL ランチャの変更 Windows バージョンの Interactive SQL ランチャの実行プログラムは、dbisqlg.exe から dbisql.exe に変更されました。
コマンドラインバージョンの Interactive SQL ランチャの実行プログラムは、dbisql.exe から dbisql.com に変更されました。バッチスクリプトでは、dbisql.exe ではなく、dbisql または dbisql.com を呼び出す必要があります。
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