ミラーリングシステムのデータベースサーバのソフトウェアを更新するには、各サーバを停止し、ソフトウェアをインストールし、新しいサーバ上でデータベースを起動します。
前提条件
BACKUP DATABASE システム権限が必要です。データベースの所有者であるか、VALIDATE ANY OBJECT システム権限を持っている必要があります。
デフォルトでは、ネットワークデータベースサーバの停止には SERVER OPERATOR システム権限が必要です。
内容と備考
システムのサーバは 1 台ずつしか停止できないため、サーバソフトウェアのサポートパッケージの更新中、ミラーリングシステムは動作を続行できます。更新プロセス中、プライマリサーバからミラーサーバへのフェイルオーバが少なくとも 1 回発生します。フェイルオーバ中、プライマリサーバとミラーサーバへの接続は切断されます。
運用環境で手順を実行する前に、アプリケーションを使用して非運用環境で次の手順をテストします。
プライマリデータベースのバックアップを作成し、そのバックアップをコピーして検証します。
たとえば、次のコマンドを実行して、mydb.db という名前のデータベースをバックアップします。
dbbackup -c "DBN=mydb;ENG=myserver;UID=DBA;PWD=sql" backup-dir |
バックアップのコピーを作成します。
xcopy backup-dir\*.db validatebackup-dir\backupmydb.db |
バックアップのコピーを検証します。
dbvalid -c "DBF=validatebackup-dir\backupmydb.db;UID=DBA;PWD=sql" |
バックアップのコピーの検証が失敗した場合は、先に進む前に検証失敗の原因となった問題を修正します。修正を行わないと、データを失うリスクがあります。
ミラーリングシステムが読み込み専用のスケールアウトシステムの一部である場合、各コピーノードで以下を行います。
コピーノードサーバを停止します。
ソフトウェアをインストールします。
コピーノードを起動します。
ミラーサーバを停止します。
ミラーサーバにソフトウェアをインストールします。
ミラーサーバを起動し、同期状態になっていることを確認します。
監視サーバを停止します。
監視サーバにソフトウェアをインストールします。
監視サーバを起動します。
プライマリデータベースに接続し、次の文を実行して、フェイルオーバを開始します。
ALTER DATABASE SET PARTNER FAILOVER; |
フェイルオーバ中、プライマリサーバとミラーサーバへの接続は切断されます。現在のプライマリサーバがミラーサーバになります。
ミラーサーバを停止します。
ミラーサーバにソフトウェアをインストールします。
ミラーサーバを起動し、同期状態になっていることを確認します。
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