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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » SQL Anywhere 16 変更点とアップグレード » SQL Anywhere 16 へのアップグレード方法 » データベースミラーリングシステムでのアップグレードと再構築

 

データベースの再構築を行わずにデータベースサーバのソフトウェアをミラーリングシステム用のメジャーバージョンにアップグレード

ミラーリングシステムのデータベースサーバのソフトウェアを更新するには、ソフトウェアをインストールし、各データベースサーバを停止し、新しいソフトウェアが動作するサーバ上でデータベースを起動します。データベース自体はアップグレードも再構築も行われません。

前提条件

BACKUP DATABASE システム権限が必要です。データベースの所有者であるか、VALIDATE ANY OBJECT システム権限を持っている必要があります。

デフォルトでは、ネットワークデータベースサーバの停止には SERVER OPERATOR システム権限が必要です。

内容と備考

運用環境で手順を実行する前に、アプリケーションを使用して非運用環境で次の手順をテストします。

データベースミラーリングシステム内のすべてのデータベースサーバで、SQL Anywhere の同じマイナーリリースを使用する必要があります。そのため、更新中、ミラーリングシステムは一時的に停止します。

 ♦ SQL Anywhere のメジャーバージョンのデータベースミラーリングシステムへの適用
  1. プライマリデータベースのバックアップを作成し、そのバックアップをコピーして検証します。

    たとえば、次のコマンドを実行して、mydb.db という名前のデータベースをバックアップします。

    dbbackup -c "DBN=mydb;ENG=myserver;UID=DBA;PWD=sql" backup-dir

    バックアップのコピーを作成してトランザクションログをバックアップのコピーに適用するには、次のコマンドを実行します。

    xcopy backup-dir\mydb.db validatebackup-dir
    xcopy backup-dir\mydb.log validatebackup-dir
    

    バックアップのコピーを検証します。

    dbvalid -c "DBF=validatebackup-dir\backupmydb.db;UID=DBA;PWD=sql"

    バックアップのコピーの検証が失敗した場合は、先に進む前に検証失敗の原因となった問題を修正します。修正を行わないと、データを失うリスクがあります。

  2. 新しいソフトウェアをプライマリ、ミラー、および監視サーバにインストールします。

  3. ミラーリングシステムが読み込み専用のスケールアウトに含まれる場合、コピーノード上にソフトウェアをインストールします。

  4. 次の順番にサーバを停止します。

    1. コピーノード

    2. ミラーサーバ

    3. プライマリサーバ

    4. 監視サーバ

    たとえば、Stop ユーティリティ (dbstop) を実行します。

    dbstop -y -c "UID=DBA;PWD=sql;Server=myserver"
  5. (省略可) データベースをアップグレードまたは再構築します。

  6. 次の順序で新しいサーバ上でデータベースを起動します。

    1. 監視サーバ、プライマリサーバ、ミラーサーバ

    2. コピーノード

結果

ミラーリングシステムのデータベースは、ソフトウェアの新しいバージョンで実行されます。

次の手順

データベースミラーリングシステムを検査し、更新が正常に完了したことを確認すると同時に、データベースミラーリングシステムをアプリケーションでテストします。

 参照