[接続] タブで指定できる設定は、使用する通信プロトコルによって決まります。buffer_size などの追加パラメータは、[詳細] フィールドで設定できます。
このタブには次の項目があります。
[プロトコル] 同期に使用する通信プロトコルを選択します。デフォルトでは TCP/IP が使用されます。
[TCP/IP] このオプションを選択すると、同期に TCP/IP プロトコルを使用します。
[TLS] このオプションを選択すると、同期に TLS (トランスポートレイヤセキュリティ) が使用されます。
[HTTP] このオプションを選択すると、同期に HTTP プロトコルが使用されます。
[HTTPS] このオプションを選択すると、同期に HTTPS プロトコルが使用されます。
[ホスト] Mobile Link サーバを実行するコンピュータの IP アドレスまたはホスト名です。デフォルト値は localhost です。localhost は、Mobile Link サーバがクライアントと同じコンピュータで実行されている場合に使用できます。
Windows Mobile では、デフォルト値はレジストリフォルダ Comm\Tcpip\Hosts\ppp_peer の ipaddr の値です。ipaddr を指定することによって、Windows Mobile デバイスは、このデバイスのクレードルが接続されているコンピュータで実行されている Mobile Link サーバに接続できます。
[ポート] Mobile Link サーバは特定のポートを介して通信します。デフォルトのポート番号は、TCP/IP の場合は 2439、HTTP の場合は 80、HTTPS の場合は 443 です。異なる値を選択する場合、指定したポートで受信を行うように Mobile Link サーバを設定してください。
[プロキシホスト] プロキシサーバのホスト名または IP アドレスを入力します。デフォルト値は localhost です。このオプションは、HTTP 同期と HTTPS 同期でのみ使用できます。
[プロキシポート] プロキシサーバのポート番号を入力します。デフォルト値は、HTTP の場合は 80、HTTPS の場合は 443 です。このオプションは、HTTP 同期と HTTPS 同期でのみ使用できます。
[URL サフィックス] 各 HTTP 要求の 1 行目の URL に追加するサフィックスを入力します。デフォルト値は MobiLink です。このオプションは、HTTP 同期と HTTPS 同期でのみ使用できます。
プロキシサーバを介して同期する場合、Mobile Link サーバを見つけるためにサフィックスが必要な場合があります。
[HTTP バージョン] 同期に使用する HTTP のバージョンを指定する値を選択します。1.0 または 1.1 を選択できます。デフォルト値は 1.1 です。
[自動接続] 以下のオプションを使用すると、Windows または Windows Mobile で実行されている Mobile Link クライアントがダイヤルアップネットワーク接続を介して接続できるようになります。
スケジュールを使用している場合は、リモートデバイスを自動的に同期できます。スケジュールを使用していない場合は、接続を手動でダイヤルすることなく dbmlsync を実行できます。同期のスケジュールを参照してください。
[ネットワーク名] ネットワーク名を指定して、Mobile Link の自動ダイヤル機能を使用できるようにします。これによって、手動でダイヤルすることなく接続できます。この名前は、[設定] » [接続] » [接続] (Windows Mobile) または [ネットワーク接続] (Windows) のドロップダウンリストで指定したネットワーク名にしてください。
[開いたままにする] ネットワーク名を指定するときに、同期の完了後に接続を開いたままにする (1) か、接続を閉じる (0) かをオプションで指定できます。デフォルトでは、接続は閉じられます。
[ネットワーク接続のタイムアウト] ネットワーク名を指定するときに、ダイヤルアップに失敗した後のタイムアウトをオプションで指定できます。この機能が適用されるのは、Windows Mobile だけです(Windows の場合は、接続プロファイルを構成することでこの機能を制御できます)。デフォルトは 120 秒です。
[セキュリティ] これらのオプションでは、アルゴリズムパッケージプログラムを使用して、この接続を介するすべての通信を暗号化できます。楕円曲線暗号化と RSA アルゴリズムの両方に対して、データベースサーバの認証に使用する証明書についての情報を以下のフィールドに指定できます。
別途ライセンスが必要な必須コンポーネント
FIPS 認定の暗号化には別のライセンスが必要です。強力な暗号化テクノロジはすべて、輸出規制対象品目です。
別途ライセンスが必要なコンポーネントを参照してください。
[暗号]
[Certicom セキュリティを有効にする] このオプションは、バージョン 8.0.x および 9.0.x の場合にのみ使用可能です。このオプションを選択すると、この接続経由の通信がすべて暗号化されます。楕円曲線暗号化または RSA アルゴリズムを使用できます。デフォルトでは、楕円曲線が使用されます。このオプションを TCP/IP プロトコルとともに選択することは、バージョン 10 以降で TLS プロトコルを選択することと同じです。
[楕円曲線暗号] このオプションは、バージョン 12.0.1 以前のデータベースでのみ使用できます。楕円曲線アルゴリズムを使用して、通信を暗号化します。このアルゴリズムを使用して、バージョン 10 以降のデータベースでは、TCP/IP 上の TLS 接続と HTTPS 接続を暗号化できます。バージョン 8 と 9 のデータベースでは、TCP/IP 接続を暗号化できます。この暗号化は、以前は Certicom 暗号化と呼ばれていました。
[RSA] RSA アルゴリズムを使用して、通信を暗号化します。このアルゴリズムを使用して、バージョン 10 以降のデータベースでは、TCP/IP 上の TLS 接続と HTTPS 接続を暗号化できます。バージョン 8 と 9 のデータベースでは、TCP/IP 接続を暗号化できます。バージョン 8 と 9 のデータベースでは、[HTTPS] を選択するとこのアルゴリズムが自動的に選択されます。
[FIPS 認定] FIPS 認定 RSA アルゴリズムを使用して、通信を暗号化します。このアルゴリズムを使用して、バージョン 10 以降のデータベースでは、TCP/IP 上の TLS 接続と HTTPS 接続を暗号化できます。バージョン 9 のデータベースでは、TCP/IP 接続を暗号化できます。バージョン 9 のデータベースでは、[HTTPS FIPS] を選択するとこのアルゴリズムが自動的に選択されます。バージョン 8 のデータベースでは、このアルゴリズムはサポートされていません。
[信頼できる証明書]
[ファイル] を選択し、クライアントがデータベースサーバを認証するために使用する証明書ファイルの名前を入力します。
[名前] を選択し、リモートデータベースに保存されている証明書のドロップダウンリストから証明書を選択します。
[証明書に記載される会社] 認証局、または証明書を発行した組織の名前を入力します。サーバの値とクライアントの値を合わせる必要があります。
[証明書に記載される部署] 証明書に記載される部署を入力します。これは、組織単位とも呼ばれます。サーバの値とクライアントの値を合わせる必要があります。
[証明書に記載される名前] 証明書の通称を入力します。サーバの値とクライアントの値を合わせる必要があります。
[詳細] このフィールドには、パラメータ=値の形式で追加の接続パラメータを入力します。複数のパラメータを入力する場合はセミコロンで区切ります。たとえば、内容が固定長であるメッセージの本文の最大サイズを設定し、同期のすべての HTTP 要求に同じ TCP/IP 接続を使用するようクライアントに指示するには、[詳細] フィールドに次のように指定します。
buffer_size=58000;persistent=TRUE |
このフィールドに指定できる接続パラメータの完全なリストについては、CREATE SYNCHRONIZATION USER 文 [Mobile Link]を参照してください。
同期用の接続パラメータはいくつかの方法で設定できます。dbmlsync を使用してオプションの競合を解決する方法の詳細については、優先順位を参照してください。
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