CustDB サンプルは、SQL Anywhere とともにインストールされます。CustDB は、Mobile Link による SQL Anywhere 統合データベースとの同期を実行する多層データベース管理ソリューションです。
CustDB は、次のコンポーネントで構成されています。
SQL Anywhere 「統合」データベース。このデータベースには販売管理データが事前に挿入されています。
Ultra Light 「リモート」データベース。このデータベースは最初は空です。
Ultra Light クライアントアプリケーション。
Mobile Link サーバ同期スクリプト。
一度に実行できる CustDB のインスタンスは 1 つだけです。複数のインスタンスを実行すると、最初のインスタンスがフォアグランドに移されます。
CustDB を使用すると、販売担当者は取引を追跡、監視し、次の 2 種類のユーザの情報をプールできます。
ユーザ ID 51、52、53 で認証された販売担当者
ユーザ ID 50 で認証されたモバイル管理者
これらのユーザによって収集された情報は、統合データベースと同期できます。
統合データベースとリモートデータベースの両方に ULOrder というテーブルがあります。統合データベースにはすべての注文 (承認済みと未承認) が含まれますが、Ultra Light リモートデータベースには、認証されたユーザに応じて、ローのサブセットだけが表示されます。
テーブル内のカラムは、クライアントアプリケーションでフィールドとして表示されます。注文を追加するときは、[Customer]、[Product]、[Quantity]、[Price]、[Discount] の各フィールドに入力する必要があります。[Status] や [Notes] などその他の情報を追加することもできます。タイムスタンプカラムにより、ローの同期が必要かどうかが判断されます。
CustDB の同期論理は、Mobile Link 同期スクリプトとして統合データベースに格納されています。同期論理によって、統合データベースでダウンロードまたはアップロードの対象となる容量を特定できます。タイムスタンプベースの同期やスナップショット同期などの方法で、テーブル全体またはテーブルの一部 (ローまたはカラムのサブセット) をダウンロードできます。
Sybase Central を使用すると、統合データベース内の同期スクリプトをブラウズできます。Sybase Central は、データベースにスクリプトを追加するためのプライマリツールです。
custdb.sql ファイルは、ml_add_connection_script または ml_add_table_script を呼び出して、各同期スクリプトを統合データベースに追加します。接続スクリプトは、特定のテーブルに関連付けられていない高いレベルのイベントを制御します。これらのイベントは、各同期の処理中に必要な全般的なタスクを実行するときに使用します。テーブルスクリプトによって、ローのアップロードの開始や終了、競合の解決、ダウンロードするローの選択など、特定のテーブルの同期に関する特定のイベントでのアクションを実行できます。
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