データベースには、暗号化または難読化のオプションがあります。暗号化の場合はデータベースのデータが非常に安全に表現されますが、難読化はデータベースの内容が簡単には読み取れないというだけです。
デフォルトでは、データベースは暗号化も難読化もされません。テキストカラムやバイナリカラムは、16 進エディタなどの表示ツールを使用して読むことができます。データをプレーンテキストとして格納したくない場合は、次のオプションを検討してください。
難読化 このオプションは、データベース内のデータにアクセスしようとする軽い試行を防ぐことはできますが、強力な暗号化と同様の厳重なセキュリティは提供しません。難読化は、パフォーマンスにほとんど影響しません。デバイスで使用するのが単純な難読化の場合、特別な設定は不要です。
AES 256 ビットの暗号化 このオプションを使用すると、AES 256 ビットアルゴリズムでデータベースが暗号化されます。強力な暗号化は、巧妙で容赦ないデータへのアクセス試行に対するセキュリティを提供しますが、パフォーマンスに大きな影響を与えます。デバイスで使用するのが AES 暗号化の場合、特別な設定は不要です。
AES 256 ビット FIPS 140-2 認定暗号化 (Windows と Windows Mobile のみ) 米国政府とカナダ政府の FIPS 140-2 規格で認定された暗号化ライブラリ (Certicom 認定の暗号化モジュールを使用) を使用できます。AES FIPS 認定暗号化を使用するには、デバイスを適切に設定する必要があります。
別途ライセンスが必要な必須コンポーネント
FIPS 認定の暗号化には別のライセンスが必要です。強力な暗号化テクノロジはすべて、輸出規制対象品目です。
別途ライセンスが必要なコンポーネントを参照してください。
データベースを暗号化または難読化する場合は、データベースのキャッシュサイズへの影響を考慮してください。5 ~ 10% オーバヘッドが増大するため、パフォーマンスが低下する可能性があります。パフォーマンスへの影響の度合いは、キャッシュのサイズによって異なります。キャッシュがきわめて小さい場合は、暗号化によって著しいオーバヘッドが追加されることがあります。一方、キャッシュが十分に大きければ、まったく影響を感じない場合もあります。 キャッシュサイズの詳細については、Ultra Light データベースのキャッシュサイズの調整を参照してください。
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