Windows Mobile 用の Ultra Light データ管理コンポーネント

Ultra Light では、個別データベースサーバを設定するための追加オーバヘッドを必要とせずに、サイズの小さいリレーショナルデータベースソリューションを構築できます。代わりに、Ultra Light プログラミングインタフェースは、2 つのアプローチ — 「Ultra Light インプロセスランタイムライブラリ」と「Ultra Light データベースエンジン」 - のどちらかを使用します。どちらのアプローチも、接続とデータアクセス要求を制御します。

どちらのコンポーネントにも、Ultra Light データベースと Mobile Link 同期サーバをリンクする双方向の同期クライアントが組み込まれています。 Ultra Light の同期クライアントの詳細については、Ultra Light 同期クライアントを参照してください。

Ultra Light インプロセスランタイムライブラリ

データベースに一度にアクセスする必要があるアプリケーションが 1 つだけの場合は、Ultra Light インプロセスランタイムを推奨します。

ランタイムとアプリケーションは一体のプロセスであり、データベースはアプリケーションに固有のものとなります。ランタイムライブラリによって、Ultra Light データベースと組み込み同期処理が管理されます。

ランタイムにリンクするには、エンジンとは別のインポートライブラリ/DLL ペアを使用する必要があります。

Ultra Light では、静的リンクと動的リンクの両方がサポートされます。

静的リンク 静的リンクは必要なデバイスメモリが少なく、デバイス上で 1 つの Ultra Light アプリケーションだけを使用する場合には、より効率的です。
動的リンク 動的リンクは、デバイス上で複数の Ultra Light アプリケーションを使用する場合には、デバイスメモリをより節約できます。

Ultra Light データベースエンジン (uleng16.exeユーティリティ)

Ultra Light エンジンが使用可能なプラットフォームは、Windows デスクトップと Windows Mobile のみです。エンジンは別個の実行プログラムであり、複数のアプリケーションからの同時アクセスがサポートされます。各アプリケーションは、Ultra Light エンジンと通信するために、クライアントライブラリを使用する必要があります。

Ultra Light エンジンは Ultra Light ランタイムよりも多くのシステムリソースを必要とし、クライアントとデータベース間で大量のデータが移動する場合には、パフォーマンスが低下することがあります。

エンジンに接続するには、ランタイムとは別のインポートライブラリ/DLL ペアを指定する必要があります。

Ultra Light エンジンは、次の状況で必要になります。

複数のプロセスが同じデータベースファイルにアクセスし、しかも同時にアクセスする可能性がある場合 (同時にとは、複数のプロセスに同時に同じデータベースに対する開かれた接続があることを意味します)。
中央管理を使用して、Ultra Light アプリケーションデータベースを管理する場合。

参照

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