次の表に、Ultra Light と SQL Anywhere の機能の比較を示します。Ultra Light の機能は、特に記載がなければ、Ultra Light Java Edition でもサポートされます。
Ultra Light データベース管理システムを使用すると、750 - 1500 KB のアプリケーション容量が追加されます。Ultra Light Java Edition の場合は、500 KB が追加されます。一方、SQL Anywhere のデータベース、データベースサーバ、および同期クライアントによる追加分は 6 MB ほどになります。
機能 | SQL Anywhere | Ultra Light | 考慮事項 |
---|---|---|---|
トランザクション処理、マルチテーブルジョイン | X | X | |
トリガ、ストアドプロシージャ、ビュー | X | ||
外部ストアドプロシージャ (呼び出し可能な外部 DLL) | X | ||
組み込みの参照整合性とエンティティ整合性 | X | X1 |
Ultra Light Java Edition には外部キー制約は適用されません。 外部キー循環に関連する同期の問題の防止を参照してください。 |
カスケード更新および削除 | X | 制限あり1 | 削除と更新がカスケードされる宣言参照整合性は、Ultra Light データベースではサポートされていない機能です。ただし、同期中はこの目的で削除が自動的にカスケードされます。 |
動的な複数データベースのサポート | X | X | |
マルチスレッドアプリケーションのサポート | X | X | |
ローレベルのロック | X | X | |
XML のアンロードとロードのユーティリティ | X |
Ultra Light では、XML のロードとアンロードを行うために別々の管理ツールを使用します。これらの機能は、ランタイムには組み込まれていません。 Ultra Light については、次の項を参照してください。 Ultra Light Java Edition については、次の項を参照してください。 |
|
SQLX 機能 | X | ||
SQL 関数 | X | X |
Ultra Light アプリケーションでは、すべての SQL 関数を使用できるわけではありません。サポートされていない関数を使用すると、エラーが発生します。 Ultra Light SQL 関数を参照してください。 |
SQL 文 | X | X | SQL 文のスコープは、SQL Anywhere とは異なります。 Ultra Light SQL 文を参照してください。 |
統合 HTTP サーバ | X | ||
データベースファイルとネットワーク通信の強力な暗号化 | X | X | |
イベントのスケジュールと処理 | X | X1 | Ultra Light イベントモデルは SQL Anywhere とは異なります。 |
高パフォーマンス、セルフチューニング、コストベースのクエリオプティマイザ | X | Ultra Light にはクエリオプティマイザがありますが、SQL Anywhere のオプティマイザほど機能が豊富ではありません。 | |
複数のスレッド対応 API | X | X | Ultra Light には独特の柔軟なアーキテクチャがあるので、アプリケーション開発者は、変化する配備環境や複数の異なる配備環境を対象としたアプリケーションを作成できます。Windows Mobile 用の Ultra Light API の利点を参照してください。 |
カーソルのサポート | X | X | Ultra Light および Ultra Light Java Edition データベースの制限事項を参照してください。 |
動的なキャッシュサイズ設定 | X | X1 |
Ultra Light では、データベースのキャッシュの初期サイズ、最小サイズ、最大サイズのいずれかまたはすべてを設定できます。キャッシュのサイズは、Ultra Light によって最大サイズまで継続的に最適化されます (指定した場合)。次の項を参照してください。 Ultra Light Java Edition データベースでは、固定キャッシュサイズだけがサポートされます。 |
システムまたはアプリケーションの障害後のデータベースのリカバリ | X | X | |
バイナリラージオブジェクト (BLOB) のサポート | X | X | Ultra Light では、BLOB のインデックス付けまたは比較を実行できません。 |
Windows パフォーマンスモニタの統合 | X | ||
オンラインのテーブルとインデックスの断片化解除 | X | ||
オンラインバックアップ | X | ||
デスクトップから Windows Mobile デバイスへの直接デバイス接続 | X1 | SQL Anywhere データベースでは、Windows Mobile デバイスに配備するデータベースにデスクトップ接続できるようになるには、データベースサーバが必要です。Ultra Light では、接続文字列のプレフィクスとして WCE:\ を使用します。 Windows Mobileを参照してください。 | |
インデックスの使用による高パフォーマンスの更新と検索 | X | X |
Ultra Light には、テーブルの検索時にインデックスを使用するか、ローを直接スキャンするかを決定するメカニズムがあります。 また、インデックスをハッシュしてデータ検索を高速化することもできます。 Ultra Light max_hash_size 作成パラメータを参照してください。 |
HANA、Oracle、DB2、Sybase Adaptive Server Enterprise、Microsoft SQL Server、MySQL、または SQL Anywhere との同期 | X | X | |
組み込みの同期 | X | SQL Anywhere とは異なり、Ultra Light では、クライアントエージェントによる同期を必要としません。同期は Ultra Light ランタイムに組み込まれているので、配備する必要があるコンポーネントが最小限に抑えられます。 Ultra Light クライアントを参照してください。 | |
プロセス内実行 | X | ||
計算カラム | X | ||
宣言されたテンポラリテーブル/グローバルテンポラリテーブル | X | ||
システム関数 | X | ||
timestamp カラム | X | X |
SQL Anywhere は、DEFAULT TIMESTAMP デフォルトをサポートしています。 Ultra Light がサポートしているのは、DEFAULT CURRENT TIMESTAMP デフォルトだけです。したがって、Ultra Light では、ローの更新時にタイムスタンプを自動的に更新することはできません。 |
ユーザベースのパーミッションのスキームによるオブジェクトベースの所有権とアクセスの決定 | X | Ultra Light は、認証システムの必要がない、単一ユーザのデータベース向けに設計されています。ただし、最大 4 つのユーザ ID とパスワードを設定し、認証のためだけに使用できます。これらのユーザは、すべてのデータベースオブジェクトにアクセスできます。 Ultra Light ユーザを参照してください。 | |
空間データ | X | 制限あり | Ultra Light は、ポイントデータのみをサポートしています。 |
完全なテキストデータ | X |
1 Ultra Light Java Edition では使用できません。
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