Ultra Light データベース内のすべてのデータは、デフォルトで同期されます。Mobile Link リモートデータベースとして Ultra Light を初めて配備する場合、最初はデフォルトの動作を使用することを検討します。
同期処理に慣れてきたら、同期操作の動作をカスタマイズして、より複雑なビジネス論理を展開できます。カスタム同期動作を設計するときは、次の点を確認する必要があります。業務上の要件が単純である場合は、単一の同期機能だけを使用できます。ただし、非常に複雑な配備では、目的の同期動作を設定するために複数の同期機能の使用が必要になる場合もあります。
設計時の確認事項 | 「はい」の場合の処理 |
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統合データベースから変更をダウンロードするが、ローカルの変更をデータベースにアップロードしないかどうか。 | download_only テーブル名サフィックスで、同期をダウンロードするのみのテーブルを識別できます。ローカルテーブルに対して行われた変更は、統合データベースにアップロードされません。 |
同期からテーブルを除外するかどうか。 | テーブル名サフィックス nosync を使用して、同期しないテーブルを指定できます。 |
データが変更されてないときも含め、常にテーブル全体を同期するかどうか。 | テーブル名サフィックス allsync を使用すると、変更が検出されなくてもテーブル全体を同期できます。 |
テーブル全体を同期するか、特定の条件を満たすローだけを同期するか。重要度または緊急度により、同期の優先度が高いデータがあるかどうか。 |
パブリケーションには、同期が必要なテーブルをリストするアーティクルが含まれます。アーティクルには、ローが定義した基準を満たすかどうかに基づいてアップロードするローを指定する WHERE 句を含めることができます。 複数のパブリケーションを使用すると、特定の Ultra Light データを他のデータよりも前にアップロードする必要がある場合の優先度の問題に対処できます。 |
外部キーの循環があるため、同期するテーブルの順序を指定する必要があるかどうか。 | TableOrder 同期パラメータを使用すると、外部キーの循環があるときの同期操作の順序を指定できます。ただし、外部キーの循環は一般に Ultra Light にはおすすめしません。 |
同期の動作を制御するかどうか。たとえば、アップロードと同時にダウンロードを行うかどうか。また、同期の方向を双方向から一方向に変更するかどうか。 |
次の場所で適切な同期パラメータを使用します。
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Ultra Light クライアントで TLS を有効にするかどうか。 | 選択した暗号化アルゴリズムにより、デバイスで実行するプラットフォームに従ってデバイスを設定する方法が決まります。 |
Ultra Light 非同期テーブル
Ultra Light ダウンロード専用テーブル
Ultra Light の allsync (すべて同期) テーブル
Ultra Light でのデータのパブリッシュ
Ultra Light のテーブルの順序
Ultra Light アプリケーションの同期の設定
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