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SAP Sybase SQL Anywhere 16.0 » Ultra Light C/C++ プログラミング » チュートリアル:C++ API を使用した Windows アプリケーションの構築

 

レッスン 2:データベースへのデータの挿入

このレッスンでは、データベースにデータを追加します。

前提条件

このレッスンは、受講者がこれまでのすべてのレッスンを終了していることを前提としています。 レッスン 1:データベースの作成とデータベースへの接続を参照してください。

 ♦ タスク
  1. 以下のメソッドを、customer.cpp の main メソッドの直前に追加します。



    static bool do_insert( ULConnection * conn ) 
    {
        ULTable * table = conn->OpenTable( "ULCustomer" );
        if( table == UL_NULL ) {
            _tprintf( "Table not found: ULCustomer\n" );
            return false;
        }
        if( table->GetRowCount() == 0 ) {
            _tprintf( "Inserting one row.\n" );
            table->InsertBegin();
            table->SetString( "cust_name", "New Customer" );
            table->Insert();
            conn->Commit();
        } else {
            _tprintf( "The table has %lu rows\n", table->GetRowCount() );
        }
        table->Close();
        return true;
    }

    このメソッドでは次のタスクを実行します。

    • connection->OpenTable() メソッドを使用してテーブルを開きます。テーブルの操作を実行するには、Table オブジェクトを開いてください。

    • テーブルが空の場合は、ローを 1 つ追加します。このコードでは、ローを挿入するために、InsertBegin メソッドを使用して挿入モードに変更し、必要な各カラムに値を設定し、挿入を実行してデータベースにローを追加します。

    • テーブルが空でない場合は、テーブルのロー数をレポートします。

    • Table オブジェクトを閉じ、関連付けられているリソースを解放します。

    • 操作が正常に完了したことを示すブール値が返されます。

  2. 作成した do_insert メソッドを呼び出します。

    次の行を、main() メソッドの conn->Close 呼び出しの直前に追加します。

    do_insert(conn);
  3. nmake を実行してアプリケーションをコンパイルします。

  4. コマンドプロンプトで customer と入力してアプリケーションを実行します。

結果

アプリケーションが実行され、ULCustomer テーブルにデータを挿入できます。